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ローランド、ノンストップ動画編集機能を備えたプロシューマー向け専用機

» 2004年04月19日 18時28分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 ローランドは、コンシューマー向けビデオ編集専用機「DV-7DLPRO/DV-7DL」を発表、5月25日より「EDIROL」ブランドで発売する。価格はオープンだが、上位モデルになるDV-7DLPROは35万円前後、DV-7DLは30万円を切る価格になる見込み。DV-7DLをPRO相当にする拡張パッケージ「DL-PK-J」も発売される。

photo 写真は上位モデルのDV-7DLPRO。DV-7DLには写真左の編集コントローラーが付属しない

 同社は同ジャンルの製品として「DV-7R/PR」を発売しているが、新製品はコンシューマー向けビデオ編集機器としては初めてという、再生を行いながら並び替えやナレーションなどの挿入が行えるノンストップ編集機能を搭載する。上位モデルとなるDV-7DLPROは、2つの映像素材を同時に編集できるA/Bロール編集機能も備える。

 80Gバイトの内蔵HDDには約5時間、リムーバブルケースを利用した120Gバイトの増設HDD(別売り)には約9時間の録画が可能。DV(48/32kHz)/S−ビデオ/音声(アナログステレオ・マイク・オーディオCD)からの入力に対応する。

 ビデオインタフェースとしては、DV×2/S−ビデオ(ミニ4ピン)/ビデオ(コンポジット)を備え、音声インタフェースとしてはRCAピン入出力、マイク、ヘッドフォンを備える。

 新製品の最大のポイントは「ノンストップ編集機能」。この機能を用いれば、作品を再生しながら編集を行うことができるので、作り手の思考をストップさせることなく編集作業を進めることができる。「ダイレクト・リニアという提案をする商品。動画編集にライブ感覚を持ち込むものだ」(同社社長 檀克義氏)

photo 常にプレビューを確認しながらの編集が可能。各種エフェクトやフィルタの挿入もリアルタイムで行うことができる

 DV-7DLPROが備えるA/Bロール編集機能は、2つの映像素材を同時に映し出しながらミキシングできる機能。マウス操作のほか、DV-7DLPROに備え付けられているレバーでもミキシング操作を行うことができるため、より直感的な操作を行うことができる。

photo 2つのアングルの異なる映像を自由にミキシングすることができる

 「カメラ付き携帯電話やデジタル一眼のヒットなど、デジカメはいまだ大きな伸びを示しており、こうした市場も取り込みたい」(同社)というように、デジカメとの親和性も特徴。デジカメで撮影した静止画を取り込んでの、パン/ズーム動画作成機能も備えている。

photo デジカメで撮影した静止画からパン/ズーム動画を作成することができる
photo 一枚の静止画からムービーを作成したデモ。パン/ズーム機能をフルに活用し、動きのあるアルバムのようなムービーとなっている。

 編集中のファイルは常時バックアップが行われており、不意の停電やシステムのハングアップにも対応できる。このバックアップシステムは医療システムなどでも用いられている信頼性の高いもので、会場では編集中のマシンのコンセントを抜く(!)という大胆なデモも行われた。

 コンシューマー向け製品と位置づけられているが、30万円〜という価格設定もあり、「PC上での動画編集では満足できない層に向けた製品」(同社)とプロシューマー向けとしてアピールしていくようだ。

 新製品はラスベガスで開催される映像機器展示会「NAB」(National Association of Broadcaster)に出展されるほか、5月8日(東京 品川プリンスホテル)・5月12日(大阪 ホテル阪急インターナショナル)には映画監督の大林宣彦氏を招いての体験イベントも行われる。

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