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ウワサの“MP3プレーヤー入りヘッドフォン”を試してみましたレビュー(1/2 ページ)

» 2004年04月23日 07時02分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 昨年夏のオープン以来、フラッシュメモリ内蔵のボールペンとか、USB接続のマイナスイオン発生器とか、7色に光る腕時計型のMP3プレーヤーとか、思わずニヤリとするような製品ばかりを発表しているサンコー「レアモノショップ」がまたやってくれた。今度はMP3プレーヤー内蔵のヘッドフォンだ。

 商品名は「ButterFly MP3 Player」。バッテリーやメモリも込みで、MP3プレーヤーをヘッドフォンに詰め込んだというこの製品。プレーヤー内蔵だから、ヘッドフォンから伸びるケーブルがない。したがって、絡まったケーブルに苦労することもない。完全な「ワイヤレス製品」だという(ナニカ違うような気もする)。

photo 「ButterFly(バタフライ)MP3 Player」は、ネックバンド式あるいは“首掛け式”などと呼ばれるタイプのヘッドフォンだ
photo バタフライというと左右に広がるキーボードを思い出すが、こちらは変形しない

 しかもデザインはシンプルで、重量わずか45グラム。内蔵リチウムイオンバッテリーは連続15時間駆動と、スペック表にはモバイルユーザーの期待をあおるような文句ばかり並んでいる。今まで“レアモノ”というより“イロモノ”が多かった同社だが(失礼)、今回ばかりは実用性の高いシロモノのようだ。

 というわけで借りてみた。

photo パッケージの中身。今回は128Mバイト版を借りたが、256Mバイト版もある。価格は128Mバイト版の「BFM0128B」が1万479円(税込み)、256Mバイト版の「BFM0256B」が1万3944円

 製品パッケージは極めてシンプル。本体とUSB接続ケーブル、説明書、Windows 98用のドライバCD-ROM、そして予備のイヤーパッドが2組(4つ)。こうしたオープンエア型ヘッドフォンの場合、薄いイヤーパッドが結構すり切れたり、汚れたりすることも多いから、この心配りは結構嬉しいかも。

 付属のUSB接続ケーブルは、片側がミニピンジャック型になっていて、こちらをButterFly MP3 Playerに接続する。Windows ME/2000/XPのパソコンなら外部ストレージとして認識できるため、ドラッグ&ドロップで楽曲ファイルを転送すればいい。

 USB1.1のため転送には少し時間がかかるが、HDD内蔵のプレーヤーに比べれば移動できるファイルの量も限られ、苦にはならないレベル。もちろん、MP3以外のファイルも保存できるため、BGMと仕事の書類を一緒に持ち歩くことも可能だ。

photo 片側が2.5ミリ径ミニプラグのUSBケーブル

 なお、Windows 98SEの場合は専用ドライバ(添付CD-ROM)が必要となり、Windows 95やMac OSには対応していない。マスストレージクラス対応の製品は大抵Macでも使えるものだが、実際に試してみてもマウントされなかった。

 充電もUSBケーブルで行う。PCに接続すると赤いLEDが点灯し、自動的に充電開始。フル充電まで約3時間と少々長いが、ACアダプタのような重いものを持ち歩かなくても、パソコンとケーブルさえあればどこでも充電できるのは便利だろう。

 ただ、朝から晩まで音楽を聞いているような人でも、外出先で充電する必要はほとんどないかもしれない。バッテリー持続時間を検証してみたところ、カタログスペックには及ばないものの、13時間以上は動作し続けた。通勤・通学時だけの利用なら、一度の充電で一週間くらいは平気で持ちそうだ。

 さらに、USBケーブルを接続するミニプラグジャックには、もう一つの役割がある。プレイ中にほかのイヤフォンを接続すると、そちらにも音が出るのだ。一緒にいる友達と音楽を共有できる。

小さなボタンに悪戦苦闘

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