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ケーブルのストレスは意外と大きい?Weekly Access Top10(2004年04月24日)

» 2004年04月26日 23時56分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 先週3位にランクインした「ButterFly MP3 Player」は、最近触った新製品のなかでも、とくに気になる製品の一つだ。デザインはともかく、質感が安っぽいうえに操作性も今ひとつ。にもかかわらず、完全な「ワイヤレス」(というよりケーブルレス)の軽快さに、はまってしまった。

 別のポータブルプレーヤーを使っているときは、そういうモノだと思っていたから、別段不便を感じたことはなかった。しかし、ヘッドフォンから伸びるケーブルの制約は、意識しないうちにストレスになっていたのだろう。

 今から8年ほど前だろうか。赤外線タイプのワイヤレスヘッドフォンを使っていたことがある。こちらはポータブル用ではなく、据え置きオーディオと仕事机の距離が離れていたために購入したもの。やはり始めのうちは、ケーブルを気にせずに姿勢を変えられることが嬉しかった。

 しかし、そのうちヘッドフォン自体の重さが気になってくる。たしか電源として単4電池を2本入れる形になっていたと思うが、時間が経つにつれて重く感じ始めた。また、赤外線は指向性があるため、ちょっとでもスポットを外れると雑音が入る。そんな理由も手伝い、数カ月後には使わなくなってしまった。

 その点、ButterFly MP3 Playerはバッテリー込みで45グラム。しかも、装着したまま動いても音が乱れることはない。

 MP3プレーヤーは現在、潤沢なメディア容量を持つHDD搭載型と、小型軽量なメモリ搭載型の両極化しようとしている。そうした状況の中、メモリ型の特徴である“軽さ”を、一番分かりやすい形で具現化したのがButterFly MP3 Playerのようなヘッドフォン一体型だと思うのだが……ちょっと大げさだろうか?

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