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ビクター、DVDレコーダー「快録LUPIN」シリーズ3機種を発表(1/2 ページ)

» 2004年05月18日 18時32分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 日本ビクターは5月18日、DVDレコーダー「快録LUPIN」(カイロクルパン)シリーズを発表した。新製品は、VHS&DVD&HDDの「DR-MX1」と、DVD&HDDのハイブリッドレコーダー「DR-MH30/50」の計3機種。EPGや高速ダビングなど、従来製品の弱点と言われていた部分を補いながら、「インテリジェント2パスエンコード」など新しい機能を盛り込んだ。6月中旬から順次発売する。

photo 「快録LUPIN」シリーズ。継続モデルとなるVHS一体型レコーダー「DR-MV1/MF1」などを含め、計6モデルのラインアップとなった
製品名 概要 HDD容量 発売時期 店頭予想価格(オープン)
DR-MX1 VHS&DVD&HDD 120Gバイト 7月下旬 11万3000円前後
DR-MH50 DVD&HDD 250Gバイト 7月下旬 11万6000円前後
DR-MH30 DVD&HDD 160Gバイト 6月中旬 8万4000円前後
機能比較は次ページの表を参照

 新製品は、いずれもDVD-R/-RW/RAMの録再が可能なDVDマルチドライブを採用し、-RWはビデオモードとVRモードをともにサポートした。CPRM対応のメディアを使えば、デジタル放送の録画も可能だ。チューナーは地上アナログのみだが、「DR-MH50」はGRT(ゴーストリダクションチューナー)を搭載している。

photo DVD&HDDハイブリッド型の上位モデル「DR-MH50」
photo 「DR-MH30」。DR-MH50との違いは、HDD容量、GRT(ゴースト・リダクション・チューナー)、「G-Guide」の有無。また、他社製ドライブを使用するDR-MH30はカートリッジ付きのDVD-RAMに対応していない

 「DR-MX1」と「DR-MH50」には、米GemStarのEPG「G-Guide」を採用した。キーワードやジャンルによる番組検索も可能で、さらに番組情報からスポーツ中継の最大延長時間を割り出し、その後の録画予約を自動的に最大120分延長して録画する「スポーツ延長対応」機能や、設定した条件によって録画内容を自動的に変更する機能も備えている。たとえば、番組情報の中に「終」マークがあったとき、翌週から毎週録画を自動的にキャンセルするといったことが可能になるという。

photo G-Guideの画面。左上には放送中の番組、下2段は広告スペースとなっている
photo 録画番組の一覧画面では、従来モデル「DR-MH5」の“モーションサムネイル”を継承。9番組を一括表示し、カーソルで選択した画面は動画表示できる。さらに今回は、サムネイルの早送り/巻き戻しなどにも対応した

 画質面の特徴は、「インテリジェント2パスエンコード」だ。HDDへの録画時に映像を解析しておき、そのデータをもとにしてDVDへのダビング時に最適なビットレート配分を行うというもの。既にソニーの「スゴ録」が同様の機能を搭載しているが、同社では「DVDオーサリングの技術者が手がけ、そのノウハウとアルゴリズムを投入した」と自信をみせている。

 「2パスエンコードでは、ダビング時に必ず再エンコードを伴うが、そのとき(MPEG-2のGOP内で)復号の基準となるフレーム(Iピクチャ)が変わってしまうことがある。今回は、元のIピクチャをそのまま持ってくる“シンクロナイズド・トランスレート・テクノロジー”により、より信頼性の高い再エンコードが可能になった」(同社)。

photo 通常のダビング(上)と「インテリジェント2パスコンコード」を使ったときの測定値(下)。全体を見てより適切なビットレート配分を行う(クリックで拡大)

「6通りのダビング」

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