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NOVA、東電と提携――TEPCOひかりでも「お茶の間留学」

» 2004年05月20日 19時50分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 外国語学習のNOVAとIPテレビ電話サービスのギンガネット、東京電力の3社は、NOVAの在宅英語学習サービス「お茶の間留学」に、東京電力のFTTHサービス「TEPCOひかり」を使用することで業務提携を結んだ。TEPCOひかりを利用したサービスは6月から開始される。

 「お茶の間留学」は既にサービス提供されており、「24時間受講可能」「マンツーマンか3人までの少人数レッスン」「英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語・中国語の6カ国語が受講可能」という特徴を持つ。

 言語学習という性格上、信号遅延を避ける必要があり、これまでサービスを提供してきたインフラは、ISDNと一部ネットワーク(関西電力のケイ・オプティコムなど)に絞られていた。しかし、「さまざまな回線を検討した結果、東京電力のサービスならば問題ないと判断」(NOVA 代表取締役社長 猿橋望氏)、「TEPCOひかり」採用に踏み切ったという。

 猿橋氏はこれに加え、「携帯やパソコンでのTV電話では画面サイズが小さく、語学学習に向かない。それに、語学学習に使う以上は信号遅延が起きないなど、音質も大切だ」と述べ、家庭用TVとFTTHを組み合わせるメリットを強調した。

photo サービスに使用されるギンガネットの端末は、最大352×288ピクセル/768kbpsでテレビ電話を利用可能

 一方、東京電力の勝又淳旺氏(光ネットワークカンパニープレジデント)は、TEPCOひかりの特徴を「上りのパフォーマンスと安定性」と説明。双方向での高速性・安定性が求められるIPテレビ電話サービスは光を使用するのに最適なサービスだとアピールした。

 「光を使用した新サービスを提供していきたい。究極の目的は日常生活での利便性向上。これまでのインターネットでは提供できないサービスを提供していく」(勝又氏)

 「お茶の間留学」の料金は1レッスン1260円からとスクールで受講する場合と変わらず、TV電話機材はレンタル、または買い取りとなる。レンタル代金は月額3129円で、買い取りの場合は8万9000円(WARPGATE 502 dual)。

photo NOVA 代表取締役社長 猿橋望氏(左)と東京電力 光ネットワークカンパニー プレジデント 勝又淳旺氏

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