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携帯機器市場41%拡大、スマートフォンとPDAで明暗

» 2004年06月02日 08時27分 公開
[ITmedia]

 市場調査会社Canalysが6月1日発表した統計によると、携帯電話、PDAなどを含む携帯機器の市場規模は1〜3月期、世界で前年同期比41%の増となった。スマートフォンは115%の伸びを示したのに対し、PDAは1%増にとどまっている。

 シェアは首位のNokiaがリードを広げ、前年の21.5%から28.2%に拡大。2位のpalmOneは前年の26%から、16.8%にシェアを落とした。次いでHewlett-Packard(9.7%)、RIM(6.4%)、富士通(6.1%)の順となっている。

 PDAの出荷台数は欧州ではGPS機能が牽引する形で前年比20%増加したが、北米では26%、アジア太平洋地域では11%それぞれ減少した。上位10社の中ではソニーが北米のPDA減速のあおりを最も大きく受け、CLIEの出荷は前年の約半分に落ち込んだ。

 スマートフォンは各地で大幅に躍進、携帯機器全体の出荷台数に占める割合は、欧州で63%(前年35%)、アジア太平洋では69%(同30%)、北米で23%(同10%)となった。一方、PDAの占める割合は欧州で29%(前年40%)、アジア太平洋27%(同53%)、北米59%(同83%)と軒並み減少している。

 OSは、同四半期中に出荷された携帯機器のうち欧州では60%がSymbian OSを採用。これに対して北米ではSymbianのシェアは6%止まりで、PalmSourceが47%でトップ、次いでMicrosoftのOSが28%を占めている。Linuxはアジア太平洋地域で14%を占め、さらに伸びる勢いだという。

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