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出た!? 世界新記録LifeStyle Weekly Access Top10

» 2004年06月11日 20時43分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 オリンピックの開幕を2カ月後に控え、DVDレコーダーの新製品ラッシュが続いている。今週は東芝の発表もあり、ますます市場は賑やかになりそうだ。

 それにしても、DVDレコーダーの進歩は早い。ちょっと前まで“世界一”だった製品も、後から登場したものにあっさりと抜かれてしまう。

 たとえばHDD容量。ちょっと前まではNEC「AX-300」の300Gバイトが最大容量だったが、新規参入の日立製作所が400Gバイトの「MS-DS400」を発表して記録を更新。まけじと東芝も320Gバイトの「RD-XS53」を投入する予定だ(ソニー「コクーン」はハイブリッド型ではないので省かせていただく)。

 250Gバイト以上の容量を持つ製品も急激に増えた。これなら「アテネまる録り」も夢ではない。

メーカー 機種 HDD容量 最長録画時間
松下電器産業 E-95H 250Gバイト 約443時間
東芝 RD-XS53 320Gバイト 約570時間
東芝 RD-XS43 250Gバイト 約445時間
パイオニア DVR-620H-S 250Gバイト 約433時間
日本ビクター DR-MH50 250Gバイト 約473時間
日立製作所 MS-DS400 400Gバイト 約360時間
日立製作所 MS-DS250 250Gバイト 約220時間
三菱電機 DVR-HE700 250Gバイト 約318時間
NEC AX-300 300Gバイト 約423時間
ソニー RDR-HX10 250Gバイト 約325時間
250Gバイト以上の製品(カタログスペック)

 表を見ていると、HDD内に録画できる「最長録画時間」が容量を上回るペースで延びていることもわかるだろう。その秘密は、各社が採用した、新しい“長時間モード”だ。昨年なら1.4-1.6Mbps程度だったビットレートの最低ラインを1.0-1.3Mbpsにまで引き下げ、そのぶん録画時間を延ばすことに各社とも力を入れている。

 もちろん、情報量が少なくなるから画質的には不利だし、繰り返し録画できるHDDで“最長録画時間”を重視する必要もないような気もするが、ここは録画モードの選択肢が増えたことを素直に歓迎しておこう。数字が大きいとスゴイような気もするし……


 ついでなので、オリンピックにちなんで同容量(250Gバイト)のモデルに順位を付けてみた。

日本ビクター DR-MH50 約473時間
東芝 RD-XS43 約445時間
松下 E-95H 約443時間
いずれもカタログスペック

 うーむ。「世界最長」をうたっていた松下は、いつの間にか銅メダルになってしまった。ボブ・サップもぴっくりだ。

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