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Dell、プラズマTVなどコンシューマー向け新製品投入へ

» 2004年06月15日 08時43分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Dellは米新学期シーズンから年末商戦にかけて、プリンタやプラズマテレビ、音楽プレーヤーなどコンシューマー向けの新製品を投入する。同社幹部が6月14日発表した。

 米コンシューマー事業部担当副社長兼ジェネラルマネジャー、マイク・ジョージ氏によれば、同社サイトのサポート部分も刷新を計画しているほか、ウイルスとスパイウェアについてコンシューマーの認識を高めるため、マスコミを使ったキャンペーンを立ち上げる。

 Dellの顧客は従来から企業が大部分を占めており、これは現在も変わらないが、市場シェアはコンシューマー向けPCを通じて拡大した。この経験から、同社はプリンタやテレビといったコンシューマー製品に参入したとジョージ氏は説明する。

 米国のコンシューマーは、新学期を前にした7〜9月期と、10〜12月期の年末商戦中にハイテク製品を買う傾向がある。Dellの新製品はこのシーズンを狙って投入すると同氏。

 Dellは昨年、ライバルのHewlett-Packardからシェアを奪う狙いでプリンタ市場に参入。これまでのところは印刷、スキャン、コピー機能を備えた家庭向けのオールインワンモデルに重点を置いているが、ジョージ氏によれば、今後は新規および既存の分野で多数の新製品を打ち出す予定だという。

 また、同事業部マーケティング担当副社長マイケル・ファレロ氏によると、プラズマテレビも近い将来に発売する計画。現在は液晶テレビを販売しているが、年内に30インチ以上のプラズマテレビを投入予定だという。

 同社は昨年、プラズマテレビの発売計画を延期。これは品質に不安があったためだとジョージ氏は打ち明ける。このテレビは長時間使っていると画面に残像が残ってしまう問題があったが、現在ではサプライヤーから提供される技術で十分な品質を保証できると確信しているとジョージ氏。このサプライヤーの社名は明かさなかった。

 新製品とならび、今後はPCユーザー向けのセキュリティ強化にも重点を置く方針。Dellに寄せられるサポート電話のうち、15〜20%はPCに問題を引き起こしているウイルスやスパイウェアに関するもので、ユーザーに自衛策を知ってもらうことでサポート電話の量を減らし、ユーザー体験の向上も図れるとジョージ氏は話している。

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