米映画協会(MPAA)は6月15日、映画の違法ダウンロードを防ぐため、全米の新聞、雑誌および大学新聞で啓発広告キャンペーンを展開すると発表した。
各地の劇場でも海賊版防止を訴えるメッセージを流す計画。映画の海賊版がなぜ違法なのか、雇用と経済にどんな影響を与えるのかを説明、不正な取引にかかわればどんな結果になるのかについて、学生や保護者などに知ってもらう狙い。
MPAA最高責任者のジャック・ベレンティ氏は発表文で「今回のキャンペーンによって、無許可で映画を入手している人たちが違法行為をやめてくれればと願っている。だがわれわれは法的措置を含め、あらゆる選択肢を取る用意がある」とコメントしている。
MPAAでは120以上の大学と協力して、学生のコンピュータ利用に関する行動規範を定める活動を推進しているほか、IT業界と連携して映画の違法ダウンロードを防ぐ新技術の開発に当たっている。
違法にダウンロードされている映画の数は、1日当たり40万〜60万本に上るとMPAAは試算している。
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