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薄型テレビとHDDレコーダーが絶好調――JEITAが5月出荷実績

» 2004年06月23日 19時47分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 アテネオリンピックの一時的効果か、景気本格回復の兆しなのか――。デジタル家電が絶好調だ。

 電子情報技術産業協会(JEITA)がまとめた民生用電子機器の国内出荷実績によると、5月は出荷金額が前年同月比103.4%の1519億円となって6カ月連続でプラスとなった。

 中でも好調に推移しているのが、プラズマ/液晶といった薄型テレビやDVDレコーダー/プレーヤーなどデジタル家電。プラズマテレビは前年同月比177.5%となる2万5000台、液晶テレビは同153.3%の16万7000台といずれも大きな伸びを示している。

 だが実は、テレビ全体の5月出荷実績では95.2%(54万6000台)と前年同月に比べてマイナスとなっている。その原因は、いまだテレビ全体の約6割を占めているCRTテレビの落ち込み。出荷実績は前年同月比78.6%の35万4000台となり、18カ月連続の前年割れとなった。単価の高い薄型テレビが金額ベースで大きく貢献し、テレビ全体の台数ベースでの落ち込みをカバーしているカタチとなっている。

 薄型テレビ以上に伸びているのがDVDレコーダーで、193.6%(19万7000台)と前年同月比ほぼ2倍で推移した。なかでもHDD内蔵モデルが250.6%(13万9000台)と伸びが著しく、長時間録画やタイムシフトなど機能面で利便性の高いHDDレコーダーの人気が高まっているのが分かる。

 そのほかでは、カーナビゲーションシステムが前年同月比117.1%(26万6000台)と大きく出荷を伸ばしている。

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