　音楽CDはFreedb.orgからアーチスト/楽曲情報を取得できる。ただし、Opditrackerの方が日本語タイトルに対応していないようで、国内盤の漢字かな混じり情報は文字化けしてしまうのが残念。イメーションによると、将来的には日本語対応も検討しているとのことだが、現時点では国内盤の日本語タイトルはユーザーが手で入力しなければならない（Freedb.orgには、楽曲によっては日本語をローマ字で表記したデータもあるのでそれを選ぶのも一つの手段）

音楽CDはFreedb.orgからアーチスト/楽曲情報を取得。日本語は文字化けする（右）

　音楽CDのFreedb以外に光学ドライブで認識可能なディスク情報は、基本的にはExplorerで閲覧可能なファイル情報のみとなる。そのため、映画などDVDビデオやDVDレコーダーで録画したディスクのデータ入力は、すべて手作業になる。

　もっともこの登録方法では光学ドライブは必要なくなり、Disc Stakkaにどんどんディスクを吸い込ませて（収納して）PCでタイトルや内容を打ち込んでいくという作業になる。これでも筆者にとっては手書きでタイトルを書いて積み上げていくよりはるかに便利に感じた。

リビングでこそ使いたい

　DVDレコーダーを購入してから、テレビラックの下に録画済みDVDディスクの山ができてしまっているユーザーは多いのではないだろうか。筆者もBSデジタル番組を録画できるシャープのDV-HRD1購入後は映画のライブラリーがどんどん増え、テレビ台の下はDVDメディアでほぼ占領されている状況だ。

DVDメディアで占領されたテレビ台の下

　周知のように、BSデジタル放送のコピーワンス番組はCPRM対応のDVD-RWディスクにしか録画できず、そのディスクをPCで再生するためにはCPRM対応DVD再生ソフト＆ドライブが必要になる。そんな“面倒くさいディスク”は無理にPCで読み込まず、Disc Stakkaに直接吸い込ませて手入力でタイトルデータを打ち込めばいい。映画のキャストやストーリー、テレビ番組の内容などもインターネットのテレビ番組表からコピペすればいいのだ。

　この物理的な収納方法のメリットは、12センチサイズならばどんなディスクでもデータベース化できる点。PCドライブで対応していないフォーマットのDVDレコーダー録画ディスクやゲーム機のディスクなども収納して整理できる。Disc Stakkaのディスクタイプの項目には、DVD±R/RW/RAM、プレイステーション1/2やXbox、SVCD/SACD/DVDオーディオなどさまざまな12センチディスクの名前が用意されている。

テレビ台の下もこのようにスッキリ

　イメーションのDisc Stakka紹介サイトでは、デスク周辺の各種データディスク整理などビジネスシーンでの活用を提案している。動作には必ずPCが必要な点がAV周辺機器としての敷居を高くしてしまっているのは事実だが、この便利なディスク収納・管理システムをデータディスクの整理だけに使うのは非常にもったいない。

筆者はノートPCの買い替えで隠居生活を送っていたバイオC1をDisc Stakkaマシンとして復活させた

　もともと映像ライブラリーの趣味などなかった筆者だが、録画した映画の一覧をOpditrackerで表示すると「もっと録画してライブラリーを充実させたい」と思うようになってきた。そしてメモ欄などに情報を書き込んだりして映画を整理していると、以前録画した映画をまた観たくなってくるから不思議だ。しかもDisc Stakkaはクリック一つで目的のディスクが素早く飛び出てくる。

　メディア管理ソフトの作りこみなどに不満はあるが、Disc Stakka導入後は以前録画したディスクを観る機会が確実に増えた。リビングにDVDが山積みのユーザーは一考の価値ありだ。