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「2004年はブロードバンドビジネス元年になる」 〜インターネット白書 2004

» 2004年06月29日 22時31分 公開
[記事提供:RBB TODAY]
RBB Today

 インターネットに接続している世帯のうち約半数はすでにブロードバンドを利用しているという調査結果が出た。インプレスが発行している「インターネット白書 2004」によるものだ。

 同白書によると、自宅のインターネット環境は、2003年はナローバンドの世帯が60.7%、ブロードバンドは39.3%だったのに対し、2004年はナローバンドが51.9%でブロードバンドは48.1%になり、ほぼ半々の結果になった。さらに自宅からの利用者数を比較すると、ナローバンドは2,124万人、ブロードバンドは2,215万人になり、初めて逆転した。

(左)ナローバンドとブロードバンドの世帯比率
(右)同、自宅からの利用ユーザ比率

中島氏
 同白書を発行した、同社インターネット生活研究所の副所長である中島由弘氏は、「半数を超えたことでブロードバンドを前提にしたビジネスやコンテンツの展開が本格的にできるようになった。2004年はブロードバンドビジネス元年になる」と示した。

 同時に、日本のインターネット人口についても発表された。これによると、前年比639.1万人増の6,284.4万人になり、この伸びは「前年比11.3%増で順調だが、徐々に鈍化している」(中島氏)としている。

 これらの数字は、約4万サンプルの電話調査から得られた結果。全国主要26都市およびその近郊を対象に2004年2月に実施されたもの。なお、アクセスメディアの協力のもと実施されている。

 この、「インターネット白書2004」は、7月1日から定価6,800円(税別)で全国の書店で販売される。