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2004/06/30 22:28 更新


五輪に間に合った“次世代DVD”――松下、世界初2層記録BD/DVDレコーダー (1/2)

「HD放送が増えるアテネ五輪はBlu-ray Disc普及の絶好の機会」とばかりに、松下電器産業がBD/DVDレコーダーを発表。従来、困難とされていた50Gバイト2層記録方式も独自コア技術でクリア。「HD DVDとの次世代DVD覇権争いにも勝算」と、月産2000台という強気の生産体制で臨む。

 アテネ五輪にピタリと照準を合わせて、松下が次世代DVDレコーダーの主役を登場させた。

 既報の通り、松下電器産業は6月30日にBlu-ray Disc(BD)の2層記録に対応したBD/DVDレコーダー“DIGA”「DMR-E700BD」を発表した。8月13日から開催されるアテネオリンピックの2週間前となる7月31日に発売日を設定するなど舞台作りも万全だ。同社BD1号機ながらも価格は実売で30万円前後と、“次世代DVDのデファクトスタンダード”を狙っての価格設定になっている。

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2層BD対応BD/DVDレコーダー“DIGA”「DMR-E700BD」

 デジタルハイビジョン放送を高画質のまま録画(ストリーム記録)することを目指した書き換え型光ディスク「Blu-ray Disc」は、2002年2月に日米欧13社の提唱によって策定された規格(2002年2月19日の記事参照)。405ナノメートルと波長の短い青紫色レーザーと開口数(NA)0.85の対物レンズを使って、DVDに比べて約5倍の高密度記録と最大転送レート36Mbpsの高速転送でハイビジョン放送録画に対応する。

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 昨年3月にソニーが業界に先駆けてBlu-ray Disc対応レコーダー「BDZ-S77」を発表。ただし片面1層記録方式だったためディスク1枚の記録容量が23Gバイトとなり、ハイビジョン放送の最大録画時間も約2時間までとスポーツ番組や少し長めの映画などを録画するには不満の残るものだった。

 今回のDMR-E700BDは、量産モデルとしては世界で初めてBlu-ray Discの片面2層記録方式に対応。ディスク1枚の容量を従来の2倍となる50Gバイトに拡大し、BSデジタルのHD放送(24Mbps)を最大約4.5時間も連続録画できるようになった。地上デジタルのHD放送(17Mbps)なら最大約6時間、BSデジタルのSD放送(12Mbps)なら約9時間の連続録画がディスク1枚で行える。地上アナログ放送では、1枚に最大約63時間の長時間録画が可能だ(EP6時間モード時)。

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 「1層目から2層目に録画がまたがる場合も、常に一定量のバッファをメモリ上に保持しているため、各層の切り替えはシームレスに行える。ただしBDでの追っかけ再生には対応していない。DVD-RAMでのタイムシフトは可能」(同社)

 大容量化を可能にする2層記録方式だが、精度の高い高密度記録とともに高度なディスク成形技術やそれを支える材料の開発などクリアしなければならない課題も多く、規格策定当初から実現が困難といわれていた。

 今回の新製品では、1層目のL0記録層から中間層・L1記録層(2層目)を経て透明カバー層までの厚さをわずか0.1ミリに積層する「レイヤースタック技術」と、L1記録層(2層目)の高度な記録特性と光透過特性とを実現する「2層変化記録膜材料技術」、中間層の厚みを高精度に均一にする「高精度中間層想形成技術」という3つの独自コア技術によって、従来困難とされてきた片面2層記録を実現している。

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 DMR-E700BDの発売に合わせて、2層記録対応50Gバイトの「LM-BRM50」(実売7500円前後)と、1層記録対応25Gバイトの「LM-BRM25」(同3500円前後)の録画用Blu-ray Disc2製品を発売。指紋付着など記録面の汚れに強いカートリッジ方式を採用し、ビデオテープ感覚で気軽に扱える。

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2層記録対応50Gバイト「LM-BRM50」(左上)と、1層記録対応25Gバイト「LM-BRM25」(右上)

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[西坂真人,ITmedia]

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