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Delta、手荷物紛失対策でRFID活用

» 2004年07月02日 08時19分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Delta Air Linesは7月1日、米国内で目的地に届かなかった手荷物の追跡にRFID技術を導入する計画を発表した。手荷物の紛失件数を減らしてコスト削減につなげる狙い。

 「現在、目的地に届かない手荷物は1%弱だが、これによって年間約1億ドルのコストが発生している」とDelta広報のリード・デイビス氏。同社が扱う手荷物は年間3500万〜8500万個に上る。

 Deltaは最大で2500万ドルを投じてRFID技術を導入予定。うまくいけば、目的地に届かなかった荷物の追跡と回収に現在費やしている費用が削減できるかもしれないとデイビス氏は説明する。

 同氏によれば、今春と昨年秋にRFIDのテストを実施して成果を挙げた。現在ベンダー各社と交渉を重ね、見積依頼書を作成しているところだという。いつ導入に着手するかはまだ未定だが、着手すれば2年で完了の見通しだとしている。

 「顧客にとってこれがどんな意味を持つかを考えると非常にエキサイティングだ。目的地に届かない手荷物は1%に満たないとはいえ、それが自分の荷物だったら(ごくまれにしか発生しないという事実など)どうでもいいことだ」とデイビス氏は話している。

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