このセミナーで米IntelのDigital Home Marketing&Planning Directorを務めるビル・レジンスキー(Bill Leszinske)氏が力説したのは、従来のように「PCがすべてのデジタルコンテンツの受け皿であり、利用のスタート地点になる」のではなく、「家電を含めた“コンテンツの共用・相互運用”こそが鍵を握る」ということだ。
ビル・レジンスキー氏
すでに同社はHewlett-PackardやMicrosoft、Nokia、ソニー、PhlipsなどとDHWG(Digital Home Working Group)という団体を2003年6月に結成し、AV家電・PC・携帯デバイス間でのデジタルコンテンツ共有環境を整えるべく活動してきた。今年6月には、名称をDLNA(Digital Living Network Alliance)に変更、併せてガイドラインのバージョン1.0をリリースしている。
それゆえ自由度は高いが、かえってそれが災いし、機器同士の互換性を完全に保証できないことも想定される。これに対応するため、Intelが2003年9月のIntel Developper Forum(IDF)で発表したのがNMPR(Network Media Product Requirements=ネットワーク・メディア製品要求仕様書)だ。
NMPRは既にv1.00の仕様書が提供されており、セットトップボックスやDMR(Digital Media Receiver)/DMA(Digital Media Adapter)で対応すべきプロトコルやフォーマットなどが記述されている。無論、NMPRはDLNAを内包しており、NMPR準拠の機器ならば、DLNAのガイドラインを満たすことができる。
ちなみに、DMR(Digital Media Receiver)/DMA(Digital Media Adapter)という聞き慣れないデバイスは、PCやHDDレコーダーに存在するコンテンツをネットワーク経由で再生することに特化した製品。会場に展示されていたケンウッドの「VRS-N8100」などがこれに相当する。