高速起動＆クイックレスポンスで“ファンタス”の再来なるか？ 「楽レコ」を試す：レビュー（2/3 ページ）

[坪山博貴，ITmedia]

　EPGには、地上波で配信される「G-Guide」を採用した。番組表は電源オフの場合だけ受信するタイプで、この点は他社のG-Guide採用製品でも同じ。なお、初回だけは午前11時に受信させる必要があり、以後は配信するテレビ局のスケジュールに従って受信が行われる仕組みだ。

　番組表は横に3局、2時間ずつの表示だ。松下電器産業の「DIGA」などと似たタイプだが、DIGAの“3局＋4時間”と比較すると一覧性よりは各番組の情報量に重きを置いている印象を受けた。このあたりは好みの問題だが、やはり一覧性という点では若干不利だ。ページスクロールができない点も、不満を感じる原因かもしれない。

G-Guideなので画面の1/3は広告が占める。1画面は2時間ぶんのため、1時間あたり4番組までしっかりと表示できるが、その反面、一覧性はちょっと物足りない

　スポーツ延長対応機能も備えた。プロ野球などの放送延長の影響を受ける可能性のある番組では、録画予約時に確認画面が表示され、「はい」を選択すると録画終了時間が延長される。なお、延長時間は30分、60分を事前に選択しておくことが可能だ。

録画予約しようとした番組より前に野球中継などがあると、このように表示され、終了時刻を延長するかどうかを選択できる。延長時間は30分、60分を事前に選択しておくことが可能

　EPGで録画予約を行うと、即座に録画予約一覧に追加され、必要に応じて一覧から予約内容の訂正を行う。どんどん録画予約を行う人にはシンプルで良いが、番組ごとに録画モードをこまめに変更する場合は、操作ステップが多いのが少し気になるかもしれない。

EPGからの録画する番組を決定すると即座に録画予約一覧に追加される。このまま決定キーを押せば予約内容の訂正ができるが、録画モードを変更するには最低右キーを3回押す必要がある。予約毎に一番変更する可能性が高いのは録画モードだと思うのだが……

　EPGでは、「ジャンル検索」にくわえて任意のキーワードによる検索も可能。キーワードは保存しておき、再利用できる。文字入力は10キーを使った携帯電話タイプだ。操作に対するレスポンスは良好で、入力は楽だった。なお、キーワードに当てはまる番組を自動で録画するような機能は備えていない。

ジャンル検索は、映画、ドラマ、スポーツといった大まかなジャンルのほか、スポーツなどではさらに詳細なジャンル分けもされている。検索結果から決定キーを押すだけで録画予約は完了する

キーワード検索は、任意のキーワードをリモコン操作で入力する。リモコン操作に対する反応が非常に良く、携帯電話での文字入力に慣れていればかなり快適。入力したキーワードは、登録しておけば再利用できる。検索対象には番組名だけではなく番組内容も含まれる

実用的な自動CMカット録画

　録画済み番組の一覧は、1画面で9番組を表示する。録画チャンネルや時間などはフォーカスが当たった番組のみ上部に表示されるが、EPG搭載製品としてはこれでいいと思う。左上部の動画サムネイルは“早送り表示”になっており、番組内容を把握しやすい。アイデアものだ。

録画済みの番組一覧は1度に9番組表示と一覧性が高い。決定キーを押すと、さらに実行したい機能を選択できる。番組名の部分の「AT」と表示があるのは、後述する「録画予約オートカット」を有効にして録画した番組だ