コラム
2004/07/20 08:10 更新


今流行!?の「iPod改造」をやってみた (1/2)

iPod以外にHDD搭載プレーヤーがなかったころは、多少の音割れにもそれなりに納得していた。しかし、ソニーのHDDウォークマンなど最新のプレーヤーで同じ曲がきれいに再生できることを知ってしまってはそうはいかない。早速、アキバでパーツを買い、iPodの改造に挑戦してみた。

 ポータブルミュージックプレーヤーの音質については、いろいろな考え方がある。しょせん破壊圧縮ファイルの再生に、音質もなにもあったもんじゃないという意見にも一理ある。だがそれよりも、移動中に聴くことがメインのこれらの機器では、当然電車や車などの騒音が混入することになるため、細かい音のディテールにこだわってもどうせ聞こえないという現実のほうが先に来る(このあたりの筆者なりの解決方法についてはこのコラムを参照)。

 筆者もポータブルミュージックプレーヤーに対して、むやみにに高品質の音を求めてはいない。だがこれも程度問題で、さすがに音が割れるのは勘弁して欲しいと思う。

 前回のコラムでも少し触れたが、筆者保有の2期型iPod(タッチホイールになった最初のモデル)では、ソースによって著しく音が割れる場合がある。圧縮後のファイルをPCで聴くとマトモに再生されることから、やはりiPod側の問題だろう。

 まだHDD搭載プレーヤーにiPod以外の選択肢がなかったころは、まあこんなものかと思っていたのだが、東芝gigabeatやソニーNW-HD1で同じ曲がきれいに再生できるという事実を知ってしまうと、オノレ、と思ってしまう。

 iPodの音質については懸念している人も多いようで、iPodを改造してしまうという情報をあちこちで見かける。もっとも有名なのは、「借金tosh」氏による改造サイトだろう。むやみにマネされて危ないことになっても困るので、ここでは特にリンクは張らないが、筆者もずいぶん前からこのサイトのことは知っていた。

 この改造で音割れを解消できるのではないかと興味を持っていたのだが、筆者が今までそれを実行に移さなかったのは、単にiPodの開け方がわからなかったから――という情けない理由からである。

開くじゃないか!

 ところがある日、ふとiPodを眺めていると、表面のアクリルとサイドのアルミ板の境目のところに少しすき間があるを発見した。おそらく長らく使用しているあいだに、少しずつ背面のアルミケースの形が歪んですき間が開いたものだと思われる。ここぞとばかりに細身のドライバを突っ込んで、無事、裏ブタを開けることに成功した。

jn_p1000671.jpg

第2期iPodの内部。初期型とは若干パーツの実装方法が違うようだ

 写真はアルミの裏ブタを外して裏面側から見たところで、既にバッテリとHDDは外してある。iPodの改造では、出力側のコンデンサを別のものに変更するのだという。筆者のiPodも、もうそろそろ買い換え時期にさしかかっていることだし、壊れても諦めがつくレベルの使用状態である。開けちゃってから、そんなことを考えるところがかなり言い訳クサイわけだが、そこはそれ、開きそうなものは開けずにはいられない男のサガである。

 早速アキバに行って、入りそうなコンデンサを探してきた。もともとのコンデンサが100μFなのであるが、容量もさることながら物理的サイズも問題で、なかなか適当なものを探すのにホネが折れた。

 結局購入したのは、ブラックゲート 220μF/4Vと、三洋のOSコンデンサ 100μF/6.3Vである。ブラックゲートは、大容量のものなら1本数千円はする高級品であるが、これぐらい小型になると値段は大したことはない。一個130円とかそんなもんである。

 一方の三洋のOSコンは、実は種類がいろいろあって、本来ならばSPシリーズという低ESR(等価直列抵抗)のものがオーディオ用に最適とされている。だが筆者の実力では、SLシリーズという低背の標準品しか見つけられなかった。とはいえ「アキバにないパーツは世界中ドコに行ってもない」というのが定説であるので、きっとあるところにはあるのだろう。

 あいにく筆者はパソコン以外のバーツ、しかもコンデンサレベルでモノを探した経験が浅い。ということで、シロウトがうっかり入り込んだら二度と戻れないと言われる戦後から現代に至るまで綿々と続く電気業界の闇の部分に迷い込む前に退散した。いや、単に狭い階段登るの面倒とか、アキバ夏の風物詩「汗体臭」にまみれるのヤダとかいった理由なんだが。

jn_p1030214.jpg

左がブラックゲート、右がOSコン

 iPodで該当するコンデンサは、山吹色の平たい部品だ。とりあえず片方だけ外して、テスト的にブラックゲートと交換してみた。バッテリをつないで、歪みの改善を確認する。おっ、おおおおぅこれは!

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[小寺信良,ITmedia]

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