小型軽量な本体ながら、連続再生時間ではライバルを圧倒している。バッテリーは軽量なリチウムポリマー充電池を内蔵し、公称で「約18時間の連続再生が行える」とある。30グラム以上も重いiPod miniですら公称約8時間なので、このロングライフは驚異的だ。
メーカースペックに疑い深い筆者(とITmedia読者のために)は、睡眠時間を「24時間/日−18時間以上?=6時間弱」にする覚悟で連続再生ロードテストを敢行。朝6時にフル充電のVHD-1500を寝ぼけマナコで電源ONにし、アルバム20枚(約16時間分)の音楽データ(MP3&WMA混合)の再生をスタート。
VHD-1500は見事にアルバム20枚すべてを演奏しきって、リピート再生で2周目に突入し、アルバム3枚目でやっと電源が切れた。そのときの時刻は日付が変わった0時12分。再生時間で不利なWMAファイルを交えながら、18時間12分の連続再生という記録を打ち立てた。VHD-1500なら、起床から就寝まで一日中音楽に浸れるというわけだ。
充電はUSB端子を経由してUSBバスパワーで行われる。フル充電に必要な時間は約2時間と少なめ。ACアダプターの先がミニUSB端子になっているユニークな充電器も同梱している。
操作ボタンは、メニュー/決定/上下左右キーの機能を兼ねたセンターボタンと、左側面のA-Bリピート/録音ボタン、右側面の電源/再生/一時停止ボタンの3つしかない。少な目のボタンは見た目はシンプルだが、各機能を覚えるまで苦労した。
また、センターボタンの表面がツルっとしていてスムーズな操作が難しかったほか、利用頻度の高いメニューがセンターボタンの長押しでしかいけなかったりなど、全体的に操作には慣れが必要だ。
気になる音質はどうだろうか。
再生フォーマットはMP3(ビットレート8〜320Kbps)のほかWMA(同48〜192Kbps)やOGG Vorbis(同48〜320Kbps)に対応。OGG対応プレーヤーは少ないだけに貴重な存在だ。PCとのインタフェースは高速なUSB2.0に対応しており、音楽データの転送もスムーズだ。
付属のヘッドフォンで聴くサウンドは某C社同梱のタイプよりかは若干ましなものの、高音が強調され低音が弱いシャリシャリ系。これは筆者が最近お気に入りの「KOSS The Plug〜ギボシ改(※)」に替えてみたところ、非常にクリアな聴きやすい音質になった。同じヘッドフォンでiPod miniとも聴き比べてみたが、両者の音質の違いはほとんど感じられなかった。
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