「デジタルの流れにCDが追いついていけない」(井出氏)というSMEが採用するレーベルゲートCD2は、HDDへの複製を1回だけ許可する(2回目以降は有償)という妥協点を作り出し、“ある程度のコントロール”という問題へ取り組んだものといえる。また、SDMI(Secure Digital Music Initiative)やコピーワンスもそうした問題への取り組みを規定したものといえる。
著作権保護技術として、もっとも耳にする機会が多いと思われるのが、DVDレコーダーなどで利用されているCPRM(Content Protection for Recordable Media)だろう。これを用いることによって、DVDは「デジタル放送の録画は1度だけ」という私的複製の範囲制限を技術的に実現している。
CPRMは鍵の長さが56ビットに拡大されたほか、メディア側にMKB(Media Key Block)と呼ばれる鍵束を用意、これを定期的に更新することによって鍵が解析されてしまった場合にも、保護を継続することが可能になっている。なお、BS/地上デジタルで用いられている「コピーワンス」を定義しているのはCCI(Copy Control Information)と呼ばれる部分で、これは放送信号の中に含まれる。