スポーツは、やっぱりリアルタイムで観戦したい。でも、連日のオリンピック観戦で寝不足続き。もはや普通の目覚まし時計では起きられない体になってしまった……というアナタにお勧めが、JR東日本の「えきねっと」で販売している自動起床装置「おこし太郎」だ。
おこし太郎は、JR東日本の現業機関で実際に使用されている「目覚まし装置」を市販したもの。上野車掌区、盛岡新幹線運輸区など70カ所もの実際に使われているという実績もさることながら、空気枕が膨らんで寝ている人を起こす仕組みと、9万8000円(消費税、送料込み)という目が覚めるような価格で話題になった。
そんなわけで、早速借りてみた。
届いたのは2つの段ボール箱。中に「時間セット装置」「送風機」、そして「空気袋」と一体化した「送風ホース」が入っている。まずはこれを組み立てるのだ。
各ユニットは、さすがに業務用だけあって頑丈そうにできている。しかもデカくて重い。送風機など、サイズは300(幅)×240.4(奥行き)×300(高さ)ミリで、重量は8.6キロもある。ヘビーデューティーのお手本みたいだ。
空気枕は「ゴム引き布」製で、これまた頑丈そう。奥行き40センチ、幅は1メートルとシングルベッドなら両端がはみ出す程度の長さがある。これなら、寝相の悪い人でも、空気枕の作動範囲からはみ出すことは滅多にないだろう。
送風ホースは塩化ビニール製で、洗濯機の排水ホースに近い。これを送風機から突き出たパイプにつなぎ、しっかりと金具をしめておく。ホースの長さは2メートルあるため、設置の自由度は高そうだ。それにしても、目覚ましを“設置”ってのは……何とも言えない違和感がある。
なお、空気袋と送風機はJRで使われているものと同じだが、付属の時間セット装置は市販専用だ。サイズは180(幅)×220(奥行き)×119(高さ)ミリ、2.5キロで、送風機と時間セット装置を合わせると11キロ超となる。それにしても、11キロの目覚ましってのは……以下同文。
組み立てが完了したら、時間セット装置で起床時間を設定する。上下ボタンで時刻を合わせ、「ON/OFF」ボタンを押してディスプレイにベルのマークを出したら準備完了だ。
では、検証と称して寝ることにしよう。
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