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ケンウッド、8万円を切る150ワット×7chのAVアンプ

» 2004年08月30日 15時46分 公開
[ITmedia]

 ケンウッドは8月30日、150ワット×7chのAVコントロールセンター「KRF-X9080D-S」を発表した。THXのホームシアター規格である「THXセレクト」認定を取得。従来の5.1chにサラウンドバックの2chをくわえた7.1chのTHXサラウンドEXシステムを構築できる。発売は9月下旬の予定で、価格は7万8750円(税込み)。

photo 「KRF-X9080D-S」。440(幅)×391.5(奥行き)×159(高さ)ミリで重量は約12キロ。学習機能付きリモコンが付属する

 KRF-X9080D-Sは、FM/AMチューナー搭載のAVアンプ。ドルビーデジタルやAAC、DTS(DTS/DTS-ES/DTSNEO:6)にくわえ、2chコンテンツも7.1chで再現できる「ドルビープロロジックIIx」や「DTS96/24」などの最新サラウンドフォーマットをサポートしている。

 ディスクリート構成の7chのパワーアンプは、出力段に温度検出・補償回路を内蔵する「Linear TRAIT」を採用し、これまでのトランジスタでは不可能といわれていた時定数を持たない熱帰還システムを実現。これにより、「あらゆる信号レベルでスピーカーを正確に駆動することが可能になった」という。

 また、組み合わせるスピーカーのサイズにかかわらず音のつながりを自然にする「Speaker EQ」や、再生するソースに合わせて周波数特性を最適化する「Active EQ」などを搭載。このほか、重低音や効果音の再生を重視した「Cinema」モード、音楽用の「Music」モード、セリフの明瞭度を高める「TV」モードの3モードを装備している。

 インタフェースは、ビデオ入力がコンポジット/S端子×5系統とコンポーネント×3系統。出力はコンポジット/S端子×2系統、コンポーネント×1系統を用意した。コンポジットで入力された映像信号をS映像に変換するビデオコンバージョン機能も搭載している。一方のオーディオ入力は、デジタル4系統(光×2系統、同軸×2系統)とアナログ8系統。オーディオ出力は光デジタル×1系統とアナログ2系統、プリアウトを備えた。

 ケンウッドの音質マイスター(同社における音の最高責任者)である萩原光男氏は「AVアンプは、そのシステムが複雑なため、音質面ではピュアオーディオに及ばないと感じている方が少なからずいる。『KRF-X9080D-S』では、長年培ってきた音質技術や回路技術などのノウハウをすべて投入し、“映画だけではなく音楽も高音質で楽しめる”ハイクオリティなAVセンターができた」と話している。

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