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矢野経済研究所、カーナビ市場に関する調査結果を発表

» 2004年09月02日 17時31分 公開
[ITmedia]

 矢野経済研究所は9月2日、カーナビゲーション(カーナビ)市場に関する調査結果を発表した。

 これによると、2003年の国内カーナビ市場は約280万台になると見込まれ、2004年には300万台を超えることも十分に考えられるという。

 市販市場では、各メーカーともHDD搭載モデルをラインアップしてきており、HDDナビが珍しい時代ではなくなったようだ。また、純正市場では、トヨタが高い水準で搭載を推進しているほか、ホンダがHDDナビを投入するなど、各自動車メーカーでも積極的な姿勢を見せている。

 他方、2003年の欧州カーナビ市場は約140万台、米国カーナビ市場は約40万台が見込まれており、いずれも標準搭載車の伸びがそのまま市場全体を牽引している形だ。

 同調査では、特に、モバイル通信を利用して地図を配信する通信カーナビの需要動向を探っているが、当初予想されたような爆発的な需要喚起はもたらされていないという。その理由として、通信に要する月額使用料金の存在を挙げている。

 なお、同調査の対象は、自動車/カーナビ/カーエレクトロニクス/ソフト/デバイスメーカーおよびサービス業者の50社。

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