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人気ホームプロジェクター新製品、どこが変わった?フロントプロジェクター販売ランキング(2004年8月23日〜2004年8月29日)

» 2004年09月06日 22時55分 公開
[西坂真人,ITmedia]
順位 前回 メーカー名 型番 発売年月日 標準価格
1  1 セイコーエプソン EMP-TW10H 2004/4/28 168000
2  2 三洋電機 LP-Z2 2003/10/21 268000
3  4 松下電器産業 TH-AE500 2003/10/10 オープン
4  3 セイコーエプソン EMP-TW200 2003/10/24 268000
5  9 日本電気 VT470J 2004/8/1 248000
6  16 日本電気 VT47J 2004/7/1 オープン
7  6 セイコーエプソン EMP-S1H 2004/5/1 148000
8  7 日本電気 VT660JK 2003/8/1 398000
9  26 プラス U5-111 2003/10/1 オープン
10  5 日本電気 VT460JK 2003/8/1 248000

この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています

 GfK Japanが提供するプロジェクター販売ランキングでも、上位が指定席となっているのが人気のハイビジョン対応ホームプロジェクター。その中でセイコーエプソンと松下電器産業が9月2日に、秋の新製品として「EMP-TW200H」「TH-AE700」をそれぞれ発表した。

 両機種ともセイコーエプソン製720p対応0.7インチ液晶パネル(D4)を使用している点は昨年モデルと変わらない。だが、エプソンのEMP-TW200Hが輝度を高めた(1300lm→1500lm)程度のマイナーチェンジにとどまったのに対し、松下のTH-E700はきょう体変更も含めて大幅なモデルチェンジを行っている。

 さっそく新旧の計4機種を横並びで比較してみた。

EMP-TW200 EMP-TW200H TH-E500 TH-E700
パネル 720p対応0.7インチ液晶(16:9)
解像度 1280×720ピクセル
光学ズーム 1.5倍 1.2倍 2倍
ズーム駆動 電動 手動
レンズシフト ×
台形補正 縦/横
投写距離(100型) 3-4.5m 3.1-3.7m 3-6m
輝度 1300lm 1500lm 850lm 1000lm
コントラスト比 1000:1 1300:1 2000.:1
デジタルRGB入力 × DVI-D HDMI
アナログRGB入力
RCA色差入力
D端子入力
W×H×Dmm 440×114×320 280×85×269 335×95×270
重さ 5.3kg 2.9kg 3.6kg
消費電力 270W 180W
発売時期 03/10/24 04/9/17 03/10/10 04/10/8
実売価格 20万円前後 23万円前後 17万円前後 25万円前後

 TH-E700は、TH-E500で弱点といわれていた設置の自由度を大幅に改善。レンズシフト機能を新たに追加したほか、2倍の光学ズームを搭載し、100インチ画面の投写距離が最短3メートルから最長6メートルというクラストップレベルの幅広い設置環境を可能にした。また、従来モデルで評判の高かったメリハリのある画質にさらに磨きをかけ、液晶方式ながら2000:1というDLP方式並みの高コントラスト比を実現している。

 ボディが若干大きくなったのは残念だが、それでも335(幅)×95(高さ)×270(奥行き)ミリで重さ3.6キロという小型軽量サイズを維持している。前モデル同様にヒット商品となるのは間違いないだろう。

 一方、わずかな変更にとどまったEMP-TW200Hも、上の表を見て分かるように十分魅力的なスペックで、もともとのプロジェクターとしての完成度の高さがうかがえる。そして、明るい室内でも十分に楽しめる1500lmという輝度は、他社の追随を許さないもの。特にカジュアルシアター派には引き続き高い支持を得ることだろう。

 もう1台の人気モデルである三洋電機「LP-Z2」の後継機も、近いうちに発表されることだろう。9月はホームシアター向けプロジェクターから目が離せなくなりそうだ。

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