順位 | 前回 | メーカー名 | 型番 | 発売年月日 | 標準価格 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 松下電器産業 | DMR-E85H | 2004/4/1 | オープン |
2 | 3 | 日本ビクター | DR-MX1 | 2004/7/1 | オープン |
3 | 2 | ソニー | RDR-VD60 | 2004/4/1 | オープン |
4 | 4 | パイオニア | DVR-520H | 2004/6/1 | オープン |
5 | 5 | 松下電器産業 | DMR-E150V | 2004/6/21 | オープン |
6 | 8 | 三菱電機 | DVR-S300 | 2004/6/21 | オープン |
7 | 14 | 三菱電機 | DVR-HE600 | 2004/5/21 | オープン |
8 | 7 | ソニー | RDR-HX6 | 2004/4/1 | オープン |
9 | 13 | 東芝 | RD-XS33 | 2004/7/1 | オープン |
10 | 10 | ソニー | DESR-5100 | 2004/7/1 | オープン |
この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています
相も変わらず1位は松下電器産業の「DMR-E85H」だが、2位は最近、熾烈な競争を展開している。しばらくの間は松下の3 in 1モデル「DMR-E150V」が2位を堅持していたものの、ソニーの「RDR-VD60」が取って代わり、今週は日本ビクター「DR-MX1」がその座を奪った。3モデルに共通しているのは、VHS一体型ということだ。
ランキングからも分かるように、VHS一体型は相変わらず人気が高い。そこで今回は、VHS/DVD/HDDを搭載した各社の“3 in 1モデル”を簡単に比較してみたい。
まず、このジャンルに先鞭をつけた松下「DMR-E150V」は、HDDこそ80Gバイトと少ないものの、地上波EPGと2つの地上波チューナーを搭載し、2番組同時録画が可能だ(HDD/DVDとVHS)。EPGは後述する日本ビクターの「DR-MX1」も搭載しているが、VHSも一括してEPG予約できるのは未だに松下だけ。またVHSデッキ部は、再生時のみS-VHSクオリティというユニークな機構を採用し、S-VHSテープからの高画質ダビングを可能にしている(レビューはこちら)。
VHSデッキ部分に関しては、日本ビクターの「DR-MX1」も松下に似たアプローチといえる。ビデオ出力こそVHS相当となるが、S-VHSの再生ヘッドを備え、ダビング時にはS-VHSのままHDD/DVDに映像信号を受け渡す仕組み。独自の「インテリジェント2パスエンコード」を含め、HDDを介して高画質のダビングが可能になる。なお、2つの地上波チューナーとEPGも搭載しているが、EPGで録画予約ができるのはHDD/DVDだけという制限がある。
シャープの「DV-HRW30」は、アナログBSチューナーが特徴だ。最近のDVDレコーダーではBSアナログチューナーを搭載している機種が少ないため、貴重な存在といえる。ただし、内蔵のBSチューナーはHDD/DVD専用で、VHSに録画することはできない。映像出力は、HDD/DVD用にD2端子やS端子を持っているものの、VHSの出力はコンポジットのみ。
東芝「RD-XV33」は、HDD容量が160Gバイトと他社の2倍あること(最大284時間録画可能)、そしてRDシリーズならではの多彩な編集機能が特徴だ。また、IEEE 1394端子(DV端子)の搭載や、D端子やS端子からVHS映像出力が可能な点なども挙げられるだろう。VHSデッキ部はS-VHSの簡易再生に対応する。ただし、地上アナログ放送チューナーが1つで裏番組録画ができない、そしてEPGの非搭載という制限がある(レビューはこちら)。4機種のなかでは少しアプローチの異なる存在といえるだろう。
メーカー | 東芝 | 日本ビクター | シャープ | 松下電器 |
---|---|---|---|---|
機種名 | RD-XV33 | DR-MX1 | DV-HRW30 | DMR-E150V |
HDD容量 | 160Gバイト | 120Gバイト | 80Gバイト☆2☆ | |
VHS画質 | S-VHS簡易 | S-VHS(※1) | VHS | S-VHS(※2) |
地上波チューナー | 1 | 2☆3☆ | ||
アナログBS | × | × | ○ | × |
EPG | × | ○(DVD/HDDのみ) | × | ○ |
DV端子 | ○ | ○ | × | × |
かなり大雑把なスペック表だが、こうして並べてみると各モデルの違いがよく分かる。たとえばEPGは必須という人なら松下かビクターを検討するだろうし、HDD容量を重視するなら東芝だ。逆に地上波の録画がメインで2番組同時録画したい人にとって東芝は候補にならないし、BSチューナーの欲しい人は自ずとシャープに絞られてくる。
過去のVHSテープをDVD化するのが目的という場合でも、S-VHSを多く使っていた人は松下かビクター、DVテープを含めて編集に凝りたい人なら東芝を検討するだろう。各モデルの機能に自分の用途を重ね合わせると、自ずと購入機種も見えてくるようだ。
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