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iPodが後押しをする携帯オーディオプレーヤー市場景気

» 2004年09月10日 18時41分 公開
[ITmedia]

 BCN総研は9月10日、携帯オーディオプレーヤー市場の動向について、「BCNランキング」のデータを分析し発表した。BCNランキングは、東名阪のPC大手販売会社13社569店舗の日次販売データを集計したもの。

 これによると、同市場は7月に大きく拡大し、8月の販売実績は半年前の2月に比べて約1.8倍になった。

グラフ 携帯オーディオプレイヤー市場の販売指数推移

 7月に発売されたアップルの「iPod mini」および「第4世代iPod」が需要増に大きく貢献したのに加え、他メーカーからも6月から7月にかけて新製品の投入が相次ぎ、その結果として市場全体が活気づいたと、同社は分析している。

 メーカー別販売シェアでは、アップルが他社を圧倒しており、8月は40.0%に達した。2位以下は拮抗し、シェア争いが激化している。

グラフ メーカー別販売数量シェア推移

 8月の製品別ランキングでは、第4世代iPodが1位、2位にランクインした。全体的な傾向としては、HDDやフラッシュメモリを内蔵した小型モデルが上位を占めているが、一方で、CD-R/RW再生対応のポータブルCDプレーヤーモデルなども変わらず需要があるようだ。

 同社は、「iPod mini」の発売が新聞やテレビで大きく取り上げられたことで、これまで低かった携帯オーディオプレーヤーの認知度が向上しており、さらなる市場拡大が期待されるとしている。

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