従来モデルに比べて改善が進んでいたのが、リモコンや操作体系だ。リモコンはがらっとデザインが変わり、中央部に4方向、「決定」「戻る」、さらに再生系といったボタンを集中し、片手でもって親指の届く範囲で日常的な操作の多くを可能にしている。DVDレコーダーと似た感じで、レイアウトは大きく変更された。
操作体系を左右するサーバソフトも改善が進んでいる。一覧が1画面10タイトルとなり、「前」「次」ボタンでのページ切り替えのほか、下キーを押し続けることで次ページへの移動も可能だ。一覧左側にはジャンル切り換えが準備され、単にジャンル切り換え以外にもログインしているサーバのルートフォルダへの移動も使える。
フォルダ内でのリピート再生も便利だ。再生開始したいタイトルにフォーカスを合わせ、リモコンのリピートボタンを押すと、フォーカスしていたタイトルを先頭にフォルダ内での連続再生が行える。この場合「前」「次」ボタンでタイトル間の移動もできるので、リピートボタンを再生ボタンの代わりに使っても良いくらいだ。
↓リピート再生時に「前」「次」ボタンでタイトル間を移動した場合には、画面にタイトル名も表示される。通常再生時でも同じ挙動だと嬉しいのだが……
使い勝手で気になったのは、リモコンの10キーを利用した文字入力時。入力モードには「CAPS OFF」「CAPS ON」「NUM LOCK」の3モードがあるのだが、今のどのモードなのか、実際に文字入力してみないとわからない。なお、「AVeL LinkPlayer」ではこの点は入力モード切り替え時に画面表示されるようになっている。同様の対応が望まれるところだ。
同社のテレビキャプチャーユニット「PCast」との組み合わせでは、「LinkTheater」から録画予約も行える。ただし、EPGが使えない簡易的なもので、番組名は英数字のみ、チャンネルから録画時間の設定まで、すべてリモコンによる手動入力といった面倒も伴う。印象としては、「臨時の録画予約程度なら使う気になれるかな?」という感じだ。そもそも「PCast」ユーザーならEPGの便利さを良く知っているので、なかなか使う気にはならないのではないだろうか。
一方、録画予約の確認機能は便利そうだ。とくに操作に難が出るわけでもないし、予約の削除も行える。ただ、競合製品となる「AVeL LinkPlayer」はEPG対応の予約機能の搭載を予定している。「LinkTheater」でも、是非EPGが利用できる録画予約機能の搭載を望みたいところだ。
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