本多エレクトロンはこのほど、高速広帯域電力線モデムの実証実験で、電波漏えいを従来比約50分の1に低減できたと発表した。
電力線通信は、家庭用電源コンセントを使ってデータ通信が行える技術。手軽にブロードバンド通信可能な技術として有望視されているが、電力ケーブルを通じて電波が漏えいするため、既存無線局の電波を妨害するとして、規制緩和には強い反対の声が上がっている。
同社は漏えい電力を低減するため、トランスや送受信アナログ部などを電力線モデム専用に開発。同社花巻工場(岩手県花巻市)で8月から行っている実証実験(関連記事参照)で漏えい低減効果を実証した。
来年3月末まで実験を続けて取得サンプル数を増やすほか、実験結果は電源部など他部品の開発に反映するとしている。
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