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インターネットユーザーの8割はECサイト利用経験者

» 2004年09月24日 15時43分 公開
[ITmedia]

 アイブリッジは9月22日、同社が提供するインターネットリサーチサービス「リサーチプラス」において実施した「EC(Electronic Commerce)」に関するアンケート調査結果を発表した。調査対象はインターネットユーザー300名(男性174名、女性126名)。

 これによると、Webサイトを通じた商品の購入で月に支払っている金額は、「1000円以上3000円未満」と答えた人がもっとも多く21.3%を占めた。次いで、「500円未満」(17.7%)、「3000円以上5000円未満」(17.0%)、「1万円以上」(8.3%)、「500円以上1000円未満」(8.0%)、「5000円以上1万円未満」(8.0%)で、一方、これまで「購入したことがない」人は19.7%だった。

 昨年の調査結果に比べ、EC利用で費やす金額の傾向に大きな差違は見受けられないが、「購入したことがない」と答えた人は昨年の34.0%から大きく減少しており、インターネットユーザーの間でECが広く普及してきたものと考えられる。

 EC利用経験者に、商品を購入する際に利用する端末をたずねたところ、86.7%の人が「PCからのみ」と答えた。また、「PCと携帯の両方から」は昨年より約3ポイント増えて12.0%、昨年は皆無だった「携帯からのみ」が3人(1.2%)と、モバイルからの利用も若干増加しているようだ。

 ECで購入する主な商品のジャンルは、「衣類」(16.6%)、「書籍」(15.4%)、「CD/DVD」(12.9%)、「食料品」(12.9%)などが上位を占めた。昨年の結果と比べて変動が目立つのは、衣類が4ポイント減少した一方、食料品が5ポイント増と大きく伸びを示した。

 「もっと多くの多種多様な商品をインターネットを通じて購入したいと思うか?」という質問で、「購入したいと思う」と答えた人は59.8%で昨年よりも7ポイント減少した。購入したい品目では、多数の人が「ネット限定品」「市価より割安で手に入るもの」「専門品」を挙げていたほか、「ワインやお米、おむつなど、重かったりかさばったりして、持って帰ることが困難なもの」や「市販され普及しているはずだが、近所の店には置いていなかったなど、特に珍しくない身の回りの日用品もインターネットで簡単に購入できればより便利」などの意見もあったという。

 逆に、「購入したいと思わない」と回答した人の主な理由は、「既に多くのECサイトが存在しており取り扱っている品物も豊富なので、今のままで充分」「個人情報の漏えいなどセキュリティ面が心配」「実際に目で見て触ってショッピングを楽しみたい」「特に自分には必要ないと考えているから」などだった。なお、同社によれば、昨年もっとも多かった「セキュリティ」を問題視する意見は減少傾向にあるとしている。

 今後のECサイト利用意向をたずねたところ、「ECサイトを利用する端末」で「PCのみ」および「PC/携帯電話の両方」と答えた人の5割以上が今後も「利用したいと思う」としているのに対して、「携帯電話のみ」と答えた3人で今後も「利用したいと思う」と回答したのは1名のみという結果だった。このことから、携帯電話でのEC利用にはまだまだ課題が多そうだと同社は分析している。

 これまでWebサイトを通じて商品を「購入したことがない」人の理由では、昨年見られた「購入できるサイトがわからない」や「購入するまでの方法がわからない」が無くなった一方で、「セキュリティが不安」は7ポイント増の37.3%、「商品に触れてみないと買いたくない」は6ポイント増で33.9%だった。このほか、「クレジットカードを持っていない」(18.6%)などもあった。

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