マイクロソフトの家庭用ゲーム機「Xbox」でビデオチャットを可能にするキットが、「Xbox Video Chat」(Xboxビデオチャット)だ。東京ゲームシヨウ 2004では、11月25日に開始されるこのサービスを体験することができる。
24日には関係者向けのステージが開かれ、日米のマイクロソフト幹部が新サービスの概要や意気込みを語ったほか、ゲストとして元サッカー日本代表のラモス瑠偉さんも登場した。
11月25日に発売されるパッケージには、カメラ、ヘッドセット、ソフトウェアのほか12カ月分のサービス利用料も含まれており、価格は7140円。Xboxビデオチャットは、Xbox用ネットワークサービス「Xbox Live!」を利用するため、Xbox Live!への入会も必要だ。また、数量限定だが、既にXbox Live!に加入しているユーザーを対象にした、カメラとソフトウェアのみのパッケージも発売される。
ビデオチャットは同時に最大5人までの利用が可能。ただ相手の顔を見ながら話すだけではなく、画面に吹き出しやエフェクトを加えたり、自分の声に加工を施すこともできる。そのほか、コントローラーを通じて相手に振動を与えたりすることも可能だ。
同社執行役 Xbox事業本部長の丸山嘉浩氏氏は、「Xbox Live!の加入者はワールドワイドで100万人を突破しました。来年6月末には150万人の加入を目指します」と、Xbox Live!の展開について意気込みを述べる。XboxライブチャットもXbox Live!を積極的に活用してもらうためのサービスとして開始する。
ちなみに、このサービスは日本のプロジェクトチームが企画・開発したもので、パッケージの発売も日本が最も早い。同じマイクロソフト製品と言うことで、MSN Messengerに実装されているビデオチャット機能などと連動できるかとも想像したが、現在のところそうした計画はないそうだ。
「技術的には可能だと思いますし、ゲームタイトルと組み合わせての利用方法も提案したいと思っていますが、“どういう面白さ”を提供できるかを検討している段階です。いろいろな方向性が考えられますから、製品を出しながら模索しているという感じですね」(同社)
米Microsoft コーポレートバイスプレジデントのピーター・ムーア氏は、Xboxビデオチャットを、ネットワークサービスの進化だと表現する。
「Xbox Live!のサービスは、日本では始まったばかり。これから、もっと面白いことをしていきます。Xbox Live!はオンリーワンのグローバルなサービス、オンラインサービスの未来形とも言えるでしょう。ネットワークサービスだからこそ、どこまでも進化できます。今度開始するビデオチャットは、そうした進化を示すひとつの例です」
「Xboxは多くの国でNo.1のゲームコンソールです。それは強力なソフトのラインナップがあるからこそ。日本で米国ほどの成功を収めていないことは認識していますが、日本市場が重要であることは分かっています。私たちの決意、意識、過去の失敗から学ぶ能力を信じてください」(ムーア氏)
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