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ポータブル“ワイヤレスヘッドフォン”はアリ?シリコンオーディオ販売ランキング(2004年9月13日〜2004年9月19日)

» 2004年09月27日 19時59分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
順位 前回 メーカ名 型番 発売年月日 標準価格
1  1 APPLE IPOD MINI 2004/7/24 26800
2  2 APPLE M9282J/A 2004/7/21 31800
3  3 RIO JAPAN RIO SU10 128 2004/7/24 オープン
4  4 IRIVER IFP-890 2004/5/1 オープン
5  5 APPLE M9268J/A 2004/7/21 42800
6  6 ソニー NW-HD1 2004/7/10 オープン
7  10 IRIVER IFP-880 2004/5/1 オープン
8  7 東芝 MEG050 2004/7/1 オープン
9  9 RIO JAPAN RIO SU35-256 2004/7/1 オープン
10  13 エヌエイチジェイ IOPS-F325 2004/3/1 オープン

この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています

 先週に続いて、ランキングの大きな変動は無し。新たにランクインしたのは1機種で、エヌエイチジェイ(NHJ)の「IOP-F325」。シリコンストレージを利用したスティックタイプのプレーヤーだ。

 筆者としては先週行われたA&Vフェスタにて、ランキングに影響を与えるような新製品の発表や参考出品の展示があるかと期待していたのだが、残念ながらポータブルプレーヤーの展示自体がほとんど無い状態だった。しかし、その状況でふと気になったのが、ワイヤレスヘッドフォンの充実した展示。

 ワイヤレスヘッドフォンの展示についての詳細はこちらのレポートに詳しいが、今回展示されていたもののほとんどは、赤外線デジタルを利用した本格的なコードレスサラウンドヘッドフォン。自宅の5.1ch DVD視聴環境において、スピーカーを使えない深夜などに映画などを楽しむ際に利用するという製品群だ。

 どうしてもコードが絡まってしまいがちなポータブルプレーヤーにも、こうしたワイヤレス環境を導入できないものだろうか。現在発売されている多くのワイヤレスヘッドフォンは、ヘッドフォン部分はとにかく、送信部分が大きく、ポータブルプレーヤーと共に持ち運ぶことには適していない。

 しかし、ひとつの答えになりそうな製品を、同じくA&Vフェスタに展示されていたパナソニックのBluetooth対応ポータブルCDプレーヤーに見ることができた。

 これは、ポータブルCDプレーヤーとヘッドフォンの間をBluetoothにてワイヤレス化したもの。Bluetoothは赤外線接続に比べて消費電力が低いという特徴があるため(参考記事)、ポータブルプレーヤー向きの無線技術といえる。

 展示されていた製品は送信機もポータブルCDプレーヤーのバッテリーで動作するため、「プレーヤーはカバンの中、ヘッドフォンだけを身につける」というスタイルを実現することができる。

 ポータブルプレーヤーのワイヤレス化アクセサリーとしては、FMランスミッターなどが存在しているが、FM波を利用する製品は車内もしくは家庭内のFMラジオへ音楽をとばすことを前提にしており、外出先での利用には向かない。

 パナソニックはBluetoothワイヤレスヘッドフォンの市販化について、「年末商戦に間に合わせたい」としている。A&Vフェスタの会場には動作可能な展示物もあったことから、発売時期を明言できないのは技術的な問題と言うよりも、事務的な作業やマーケティング的な問題がその主な理由となっている様子。技術的にそう難しい問題でないならば、パナソニック以外からも、ポータブルプレーヤー用ワイヤレスヘッドフォンセットが登場したらいいのに、と願う筆者である。

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