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“デジタル頭脳”で高画質/LAN録画/新GUI――東芝、液晶face(1/2 ページ)

» 2004年09月28日 15時25分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 東芝は9月28日、液晶テレビ「液晶beautiful“face”」シリーズ新製品として32V型「32LZ100」「32LZ150」と37V型「37LZ100」「37LZ150」の計4機種を発表した。11月上旬から発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は32LZ100が45万円前後、32LZ150が50万円前後、37LZ100が58万円前後、37LZ150が63万円前後になる見込み。

photo 液晶テレビ「液晶beautiful“face”」の新シリーズ
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 大画面液晶テレビの新製品では、同社が“次世代デジタル頭脳”と呼ぶ新開発エンジン「メタブレイン」を全機種に搭載。メタブレインは、64ビットCPUと専用大規模デジタルLSI(高画質化処理回路/高画質スケーリング/USB/MPEGエンコーダ・デコーダ/ハイビジョンLANユニット(LZ150))で構成され、高画質化/ハイビジョンネットワーク対応/高機能インタフェースなど先進機能をサポートする。

photo “次世代デジタル頭脳”「メタブレイン」

 「高画質化」の中心となるのが、同社独自高画質化処理技術を進化させた「次世代魔方陣アルゴリズム」だ。画素の配置を“魔方陣”に見立てデータの偏りを防ぎつつ明るさを処理するという魔方陣アルゴリズムに加えて、1シーンごとの明るさを1画素単位で解析して明るさの分布を正確に測定する「ヒストグラム・ダイナミックガンマ」機能を搭載。約23億6000万色の色再現と、シーンにあわせた1677万通りのきめ細かい映像処理を可能にした。

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 また“記憶色”を鮮やかに再現する「カラーイメージコントロール」機能を搭載。特定色を選択して好みの色に変更できる「カラーパレットコントロール調整」や、6色の色合い/濃さをそれぞれ±30段階で調整可能な「ベースカラー調整」などでユーザー好みの記憶色に調整することも可能。

 注目したいのが、LZ150シリーズに搭載されたハイビジョンネットワーク機能だ。

 テレビ本体にLAN端子を2基装備。家庭内LANに接続した市販のLAN対応HDDやPC内HDDにデジタルハイビジョン放送をストリーム記録でき、テレビからの操作のみでハイビジョン番組の録画・再生が行える。画質レートを変換して長時間録画にも対応するほか、アナログ放送のテレビ番組も録画可能。LAN対応HDDは最大8台まで増設が行える。

photo 家庭内LANに接続した市販のLAN対応HDDやPC内HDDにデジタルハイビジョン放送をストリーム記録できる

 LAN対応HDDやPC内HDDに保存したアナログ放送(セキュリティオフで録画したもの)はPC上でも視聴可能。ただし、デジタル放送を録画したものはテレビでしか再生できない。また、テレビ録画機能搭載PCで録画した番組のLAN経由でのテレビ視聴にも対応した。

 そのほか、電子メールの受信・閲覧機能(添付JPEG画像の再生にも対応)や、携帯電話/PCの電子メールからの録画予約にも対応。SDメモリーカードスロットを搭載し、SDカードへMPEG-4形式でテレビ番組を録画できる。

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