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東芝、DVD-R VRモードに対応したハイエンドDVD/HDDレコーダー「RD-X5」

» 2004年09月28日 15時29分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 東芝は同社の中長期戦略についての説明会を開催、中核製品の一つとして、DVD/HDDレコーダーの新製品「RD-X5」を発表した。

 新製品は「RD-X4」の後継となるハイエンド機種で、11月中旬から販売される。価格はオープンだが、予想市場価格は17万円程度の見込み。

photo RD-X5。ボディカラーはRD-X4のシルバーから、ブラックに変更された

 新製品は600GバイトのHDDを搭載、最大で1071時間の録画を可能としているほか(最高画質の9.2Mbpsでも約140時間の録画が可能)、業界初となるDVD-RにおけるVRモードをサポートする。CPRM対応のDVD-Rメディアを利用する必要はあるが、コピーワンス放送の録画や追記も可能になるため、同社では「安価なDVD-RAMとして利用できる」としている。

photo 東芝製DVD-R VR対応メディア。11月上旬発売予定で、10セット時の価格は3000円程度になる予定。太陽誘電からも対応メディアの発売が予定されている

 RD-XS53と同様に、チューナーは「W録」。地上アナログチューナーとMPEG-2エンコーダーを2機ずつ搭載し、それぞれにゴーストリデューサーも搭載する。また、アンテナ接続だけで地上/BSアナログ放送の番組表を表示する「ADAMS」と、インターネット経由で地上/BSアナログ、BSデジタル、スカパー!などの番組表を表示する「iNET」という2つの電子番組表を搭載。1画面で2つの番組表を統合しての表示、予約が可能だ。

photo 「W録」。画面上部に「ADAMS」「iNET」の文字が見える

 録画タイトルを手軽に管理できるフォルダ機能や「簡単ナビ」、DV入力端子・連動録画、約1.5倍の早見・早聞機能なども備え、LAN接続されたPCから各種操作が可能になる「ネットdeナビ」も備える。

 ネットdeナビには、新機能として「ネットdeモニター」を搭載した。この新機能はLAN接続したPCから、RD-X5に収録された映像をモニタリングできる。PC側ではビューワーとしてQuickTimeを利用し、RD-X5がTVへ出力を行っている間でもPCでの視聴は問題なく行える。利用の際、RD-X5とPCが同一のサブネットワーク内にある必要があるほか、コピーワンス番組を見ることはできない。

photo ネットdeナビに新搭載された「ネットdeモニター」。RD-X5に収録されている映像をPCの画面でモニタリングできる

 高品位なI/P変換を実現し、ビデオやフィルム素材の映画ソフトを高品位に映し出す「アドバンスト・リアル・シアター・モード・プログレッシブ回路」を搭載するほか、アナログ デバイセズ製の12bit/216MHz DACを搭載、帯域内ノイズの低減や高解像度、高S/N比を実現している。

photo RD-SX53に搭載されているスカパー!連動機能も備える。写真は同社製スカパー!チューナー「CSR-B5」とRD-X5との組み合わせ
photo 「RD-X5には、1000時間以上の録画時間・Wゴーストリデューサー・WEPG・DVD-R VR、という4つの世界初を搭載した」(同社 デジタルネットワーク社 デジタルAV事業部長 桐山輝夫氏)

 また、同時に普及価格帯モデルながらも「ネットdeナビ」やWEPG(ADAMS+iNET)を搭載した「RD-XS24」も発表された。厚さ58ミリという本体に80GバイトのHDDを搭載しており、予想市場価格は5万円前後の見込み。

photo 会場に展示されていた歴代ハイエンド機。下からRD-2000、RD-X1/X2/X3/X4。

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