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IP電話、利用していない理由は「回りにユーザーが少なく、内容がよくわからない」

» 2004年10月01日 19時22分 公開
[ITmedia]

 アイブリッジは10月1日、同社が提供するインターネットリサーチサービス「リサーチプラス」において実施したIP電話に関するアンケート調査の結果を発表した。調査対象は20歳以上のインターネットユーザー500人。

 これによると、現在自宅でIP電話を利用している人は、昨年調査時に比べ6ポイント増の32.8%だった。

 利用キャリアの内訳は、「BBフォン(ヤフー)」が53.1%で圧倒的多数を占め首位となり、次いで、「OCN.phon」(6.7%)、「ぷららforフレッツ」(4.9%)、「NTTコミュニケーションズ」(4.3%)など。

 IP電話を「利用している」と回答した人に、「IP電話に変更して電話代はいくらぐらい安くなったと感じたか」をたずねたところ、もっとも多かったのは「月額500円未満」で27.4%、次いで「月額500円〜1000円未満」が25.6%だった。一方、「安くなったと思わない」と答えた人が17.7%おり、「月額1000円以上」安くなったと感じているのは3割に満たない結果となった。

 「IP電話に変えてから不満に思う点」をたずねたところ、「IP電話同士の無料通話などを体感したことがない」(26.1%)をはじめ、「音質が悪い」(19.1%)、「よく途切れる」(15.8%)、「故障など、不具合がよくおこる」(6.1%)、「値段が安くならない」(5.1%)などが挙がった。

 自宅でIP電話を「利用していない」人は、その理由として、「使っている人が回りにいない」(35.2%)と「内容がよくわからない」(26.7%)が顕著だったほか、サービス内容を理解できていないことから、「番号が050になってしまうから」や「緊急電話ができなくなるから」などの回答も見受けられた。

 IP電話を現在利用していない人に、「近い将来、IP電話にしてみたいと思うか」とたずねたところ、46.4%が「思う」と答え、その理由としては、ほとんどの人が「通話料金が安くなりそうだから」「まわりの人がIP電話を使い始めて無料通話が楽しめるようになったら」を挙げている。対して「思わない」(53.6%)と答えた人の理由には、「手続きが面倒そう」「内容(メリット)がよくわからない」「特に必要を感じない」「自宅固定電話はほとんど使わないので」が多かった。なお、利用意向に関する肯定/否定の比率は昨年調査時とほぼ同じという。

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