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大画面と新技術の競演――CEATECに見る“新世代テレビ”CEATEC JAPAN 2004(2/3 ページ)

» 2004年10月06日 14時26分 公開
[西坂真人,ITmedia]

日本ビクター「70V型D-ILAリアプロTV」

 次世代表示デバイスとして期待されている「D-ILA(Direct-Drive Image Light Amplifier)」を大々的にアピールする日本ビクターのブースは、すでに米国で発売している61V/52V型に加えて、70V型のD-ILAリアプロTVを参考出展している。

photo 70V型のD-ILAリアプロTV

 デバイスサイズは61V/52V型と同様の0.7型で、解像度も1280×720ピクセルと同じ。70V型ぐらいのサイズになるとフルHD表示が欲しいところだが「これはあくまでも試作機。同じデバイス/光学エンジンでさまざまなサイズに柔軟に対応できるリアプロTVの良さをアピールするために参考展示した。リアプロTV向けフルHD対応D-ILAも開発中」(同社)とのこと。そのため、この70V型の発売予定はないという。

(その他、フルHD表示に対応したテレビ向け46V型液晶ディスプレイも参考出展されている。同社ブースの詳細は別記事を参照)

ソニー「SXRDリアプロTV」「LEDバックライトQUALIA」

 ビクターと同じく70V型のリアプロTVを紹介していたのが、ソニーブース。独自のLCOS派生デバイス「SXRD」を使った米国で来年初頭に発売予定の「グランドベガ KDS70XBR100」だ。

photo 70V型SXRDリアプロTV「グランドベガ KDS70XBR100」

 また、高級志向ブランド「QUALIA」シリーズのハイビジョン液晶テレビ「QUALIA 005」も来場者の注目を集めている。新開発のLEDバックライトシステム「トリルミナス」を搭載し、より自然界に近い“記憶色”を再現できるという話題の商品だ。

photo LEDバックライトシステム搭載ハイビジョン液晶テレビ「QUALIA 005」

三洋電機「45V型リアプロTV」

 三洋電機は55V型リアプロTV「LP-55WR1」を12月1日に発売すると発表しているが、CEATECの同社ブースでは55V型とともに45V型のリアプロTVを参考出展している。

photo 45V型のリアプロTV

 展示した45V型は、すでに中国で今年5月から発売しているもの。「日本ではプラズマ/液晶テレビとサイズで競合するため、市場投入は55V型の反響を見てから」(同社)という。

 中国での価格差を考えると、45V型は55V型よりも10万円以上は価格が下がると予想され、国内で販売した場合は実売で30万円前後という魅力的なプライスも見えてくる。コストパフォーマンスの高い普及型大画面テレビとして期待したい製品だ。

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