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中国がインターネットカフェ1万8000店を閉鎖

» 2004年11月01日 17時27分 公開
[IDG Japan]
IDG

 中国政府はインターネットカフェに対する取り締まりを行い、2月から8月までの間に1万8000店ものインターネットカフェを閉鎖した。しかし、廃業させられたところはわずかだという。中国の国営通信社である新華社通信が報じた。

 インターネットカフェ取り締まりは今年初めに中国の文化省が主導して行った。法規に反して未成年を入場させる、ライセンスなしに営業、当局にとって望ましくない情報にアクセス、その情報を広めたといった行為が認められたカフェがターゲットになったという。

 中国の法律を冒した可能性があるとして捜査されたインターネットカフェの数は180万店に上ると、新華社は当局筋の情報として伝えている。そのうち問題があるとされ、問題が解消されるまで閉鎖が命じられたカフェの数は1万8000店とされる。当局から永久的な閉鎖を命じられたカフェの数は1600店だという。

 また、新華社によれば、当局は児童に暴力的なコンピュータゲームをプレイさせた罰金として合計1億人民幣(1210万ドル)を、該当するインターネットカフェに課したという。

 中国ではインターネットにアクセスする手段として、インターネットカフェがよく利用されている。China Internet Network Information Center (CNNIC) が7月に出した調査結果では、中国のインターネット人口である8700万人のうち、22%が主要なインターネットアクセス手段としてインターネットカフェを利用しているという。

 カフェの利用比率はCNNICが1月に実施した同じ調査よりもわずかに上昇している。1月には7950万人のインターネット人口のうち、20.3%がインターネットカフェを主要なアクセス手段としていた。

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