前モデルの205も640×480/30fpsをサポートしており、このモードを利用しての動画配信はおそらくコンシューマ向けネットワークカメラでもトップクラスの滑らかさ。新製品はCMOSが変更されており、暗所での認識性もアップしている。ネットワークカメラが不在時のチェックに多く使われていることを考えると、この機能アップは非常に実用的な強化ポイントと言えるだろう。
バリエーションモデルとして用意されている206Wはワイヤレス化によってレイアウトの自由度を上げ、206MはメガピクセルCMOSを搭載することによってネットワークカメラとしては類を見ない1280×1024という解像度を手にしている。とくに高解像度化によるメリットは大きく、細かな輪郭もかなり鮮明に映し出される。
高画質配信が可能になると気になるのがネットワークに与える負荷だが、206Wで640×480/fps制限なし・圧縮「Medium」にした場合、使用する帯域幅は1Mbpsを下回る程度であることが確認できた。
ただし、206Mで1280×1024/fps制限なし・圧縮「Verylow」と設定した場合には、10Mbps近い帯域幅を使用することも同時に確認できた。ここまで帯域幅を消費することを考えると、206Mの高画質をいかすためには、LAN内もしくはFTTHの環境で使用する方がいいだろう。
高画質に加えてセットアップの容易さも、さすがは業務用製品を多く手がけるメーカーの製品だと思わせるが、そうなると次はカメラ本体を稼働させる機能を搭載してもらえないかと期待してしまう。
常時接続環境の普及もあって家庭用ネットワークカメラの新製品は多く登場しており、最近登場した三洋電機「HOVICA」やプラネックスコミュニケーションズのCS-WMV01Gを見ると、無線+パン/チルト対応がトレンドのようだ。その上で、HOVICAでは「非PCユーザーの取り込み」、CS-WMV01Gでは「マイク対応・動体検知機能搭載」というプラスαをアピールしている。
同社にも、業務用ながら「AXIS 2130 PTZ」というパン/チルト対応製品があるだけに、コンシューマ向け製品でも対応は可能なはずだ。是非とも新製品では、高画質さはそのままに、パン/チルトにプラスして同社ならではの提案(機能)をアピールして欲しいと思う。
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