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iPodのチップメーカー、PortalPlayerがIPO

» 2004年11月20日 08時30分 公開
[ITmedia]

 iPodの基本部分を開発・製造するチップメーカーのPortalPlayerが11月19日、米NASDAQに上場を果たした。シンボルは「PLAY」。普通株625万株を17ドルで売り出したが、19日の終わり値は26ドル8セントをつけ、好調なデビューを飾った。

 同社はファブレスのSoC(System-on-Chip)メーカー。カスタマイズ、アップデート可能な柔軟なファームウェア、ARM7プロセッサをベースを使ったオーディオ、フォトスライドショウ機能、USB 2.0、FireWireをはじめとする各種高速インタフェース、HDDインタフェースなどを小さなフォームファクターにまとめている。

 幹事会社にはCitigroup Global MarketsとCredit Suisse First Bostonが共同で当たり、副幹事をNeedham、SG Cowenが担当する。

 同社は9月30日の時点で156人の従業員を抱える。主な取引先は、iPodをApple向けに製造するInventecで、売り上げの90%以上がiPod関連となっている。他の取引先としては、アイワ、Philips、RCA、Rio、Samsung、Virgin Electronicsがある。日本におけるディストリビューターは加賀電子。

 SEC(米証券取引所)への提出書類によれば、PortalPlayerは今後の戦略方針として、高機能なHDDベースのオーディオプレーヤーにフォーカスしていくと述べており、さらなる機能追加を行うとしている。また、iPod Photoにより現実化した、同社が推進するPhoto Editionプラットフォームに加え、ビデオコンテンツの撮影、保存、再生機能もメディアプレーヤーに搭載されると予測している。同様に、携帯電話も新たな市場になると同社は示唆している。

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