アンプの背面には、光デジタル(角型)2基、アナログ3基の音声入力を装備している。表記は「DVD」などではなく、単にデジタルは「DIGITAL 1/2」、アナログは「LINE 1/2/3」というもの。また、「LINE 1」のみ音声出力もある。入力の切替は、リモコンならデジタル入力「1」「2」、LINE入力「1」「2」「3」のボタンでダイレクトに呼び出せる。本体側のボタンなら、「DIGITAL」または「LINE」を数回押せば、各々のモード内でトグルしていける。また、FM/AMチューナーも内蔵しているのでアンテナ端子も備え、さらにサブウーファーのプリアウトも装備ずみだ。
リモコンの「アンプ初期設定」を押すと、まず「SP DELAY」と出るので、そのまま「決定」すれば、ディレイ設定として各スピーカーの距離が入力できる。「FL 3.0M」などと表示が出るので、カーソル上下で調整していけばいい。10センチ単位で、10センチから9メートルまで変更可能だ。カーソル左右を押せば、FL−CT−FR−SR−SL−SWとチャンネルを切り替えられる。
つまり、フロント、センター、リアというくくりではなく、フロント左/右、センター、リア左/右、さらにサブウーファーの各々での設定ができる。また、「SP DELAY」が表示された状態で、カーソル左右を押せば、「SP LEVEL」「TONE」も呼び出せる。「SP LEVEL」は各チャンネルの音量設定で、「FL」「CT」「FR」「SR」「SL」は−6〜+6、「SW」は−10〜+10の範囲で調整可。「TONE」はトーンコントロールではなく、テストトーン出力による音量調整だ。
再生モードは、リモコンの「ステレオ」「マルチチャンネル」「サウンドモード」で操作する。つまり、2chソースが入力されている場合は、「ステレオ」を押せばフロントとサブウーファーによるダイレクト出力、「マルチチャンネル」を押せばサラウンドデコード(ドルビープロロジックIIデコード)、または疑似サラウンド化を行う。デジタルサラウンド信号が入力されていれば、「ステレオ」ならステレオダウンミックス、「マルチチャンネル」なら5.1chのまま出力する。
さらに、「サウンドモード」を押すと、マルチチャンネル再生では「STANDARD」→「MUSIC」→「NIGHT」(ダイナミックレンジ圧縮)→(2chソースの場合のみ、「SURROUND」)→「MOVIE」と切り替えられる。ステレオ再生では「BASS ON/OFF」が行えるのみだ。
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