コードレスサラウンドヘッドフォンでは後発の松下電器産業が12月1日に市場投入した「RP-WH5000」。これまで、無線方式にデジタル赤外線伝送を採用した5.1chサラウンド対応ヘッドフォンは3万〜4万円台以上と高価なものだったが、RP-WH5000は実売で2万6000円前後という普及価格で市場の活性化を狙う。
低価格ながらもMPEG-2 AACに対応するなど機能面も充実しているこの注目機をレビューで探ってみた。
松下はインナーイヤー型やクリップ型などポータブルAV機器向けからモニタータイプまで幅広いヘッドフォンを揃えるが、これまでコードレスサラウンドヘッドフォンはラインアップしていなかった。この製品が初めて一般ユーザーに披露されたA&Vフェスタ 2004の会場で、同社の担当者は「後発なのでじっくり他社の製品を研究した。機能/音質ともに他社製品に負けないものを普及価格にした」と自信満々に語っていたのが印象深い。
外観はソニーの「MDR-DS4000」や「MDR-DS3000」と同様にトランスミッター部がヘッドフォンの置き台も兼ねるタイプでコンパクトに収納できるスタイルになっている。
外観だけでなく、ヘッドフォンをトランスミッター部に置くだけで充電がスタートする方式を採用するなど機能面でもソニーMDR-DSシリーズの使い勝手の良さをうまく取り入れている。
スッキリとした収納とサッと使える気軽さを両立し、なおかつ置いておくだけで常にフル充電状態で使えるのは、携帯電話感覚で非常に便利。充電不足で使えないといった失敗も防いでくれるこのスタイルは、他社製品もぜひ取り入れてもらいたい機能だ。
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