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ソニー、幅50メートルのMEMSシアターを愛・地球博に出展

» 2004年12月22日 16時51分 公開
[ITmedia]

 ソニーは、来年3月に開幕する「愛・地球博」に、2005インチのワイドシアター「レーザードリームシアター」を出展する。スクリーンサイズは約50(幅)×10(高さ)メートル。MEMS(Micro Electro Mechanical Systems:微小電気機械システム)技術を採用し、約600万画素の高精細な映像を再現できるという。

 レーザープロジェクション方式のディスプレイ技術「GxL」(ジー・バイ・エル)を採用した。色純度に優れたレーザー光線を光源に採用することで、色の再現能力を従来のTVの2倍に広げたという。

 システムの核となる映像素子「GxL素子」には、半導体技術で製造する素子「MEMS素子」を採用した。素子表面に配置した微細なリボンを電気信号で動かすことで、レーザーが発した回折光の強弱を判断し、映像化する。カラー化は、RGB各色のレーザー光を、それぞれに対応したGxL素子で制御し、合成することで行う。

 撮影には専用カメラ3台を使用する。映像は1つのレンズから入射し、左、中央、右を担当するカメラでそれぞれで同時に分割撮影。出力画像はハイビジョンビデオシステム「HDCAM」で同時に収録する。

 上映時は、スクリーンの左、中央、右を担当する3台のGxLシステムで投影し、スクリーン上で1枚のなめらかな映像に合成。1台あたり約200万画素、合計600万画素以上の映像を再現する。

 シアターは、愛・地球博の長久手会場「グローバル・ハウス」に設置する。面積は約2300平方メートルで、収容人数は900人。空撮や水中撮影の映像を含め、世界各地で撮影した映像が楽しめるという。

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