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冬ごもりしたい人のためのネットサービス〜食材調達編年末年始ひきこもり企画(1/3 ページ)

» 2004年12月29日 17時56分 公開
[久木四郎,ITmedia]

 今日のように雪の降る寒い日(編集部注:掲載日12月29日の関東地方平野部では初雪だった)や、激しく雨が打ちつける日には“ひきこもろう”としているわけではなくとも、あまり外に出たくないものだ。しかし、人間に絶対必要なのが食料。日本は文明社会ゆえ、水道の蛇口をひねればすぐ飲めるキレイな水が出てくるが、食べ物も自宅ですべて入手可能という人は(都市部では特に)少ない。まあ、親が世話してくれるという人はいるかもしれないが……。

 毎日変わる献立の載ったカタログが届けられ、そこから食べたいものを選んで注文票に記入すると、その食材を運んでくれる「食材配達サービス」はずいぶん昔からある。例えば、「肉じゃが」(このような単品注文のケースは少ないが)なら、牛肉・じゃがいも・にんじんなどの食材が届けられる。調味料は自前のものを使い、付属するレシピにしたがって、自分で調理していく。必要な分量の食材だけが届けられ、場合によっては下ごしらえずみなので、生ゴミもほとんど出ない。

 このようなサービスは、たしか子供の頃にはすでに存在したので、30年以上の歴史はあるかと思われる。当然ながら、こうした食材配達も、いまではインターネットを利用して簡単に利用できるようになっているはず(そう、ここで紹介しているのはネットで注文できるサービスのみ)。数年前からよさげなサービスを探したり、試したりしているが、結果から言うと、バッチリというものはない。今後に期待というところか。

 少し前まで結構頻繁に利用していたのが、セブンイレブン関連の「「セブンミールサービス」だ。東京・埼玉・千葉・神奈川県(一部地域を除く)が対象で、インターネット上で前日の午前11時までに注文すれば、翌日の午前、または夕方に届けてくれる。さらに、指定したセブンイレブン店舗でも受け取れるのが便利。残念ながら、1人用の食材セットはないが、店舗ではあまり見かけない種類のお惣菜や日替わり弁当もあるので、オフィスでお昼に利用してもいい。お米やミネラルウォーターなど重いものを宅配してもらうのも有効だ。

 また、年末年始には特別メニューがあり、「パーティークレープ」「デコレーションちらし寿司」用の食材や、「おせち三段重」も注文できたが、当然ながら、現時点(12月29日)では締め切られている。ただし、年末年始休業はなく、通常メニューも平常日どおり利用可能なのはありがたい。

 食材の場合、カタログに必要な調味料と調理時間も書かれている。これを見ながら、調味料があるか、あまり手間がかからなさそうかと考えながら、選べばいい。一人暮らしゆえ、分量はしょうがないので2人用を頼み、残りは次の日につくったり、別の料理に転用したりする。「ボルシチ」(ちゃんと赤いビーツを使う)「鶏肉のカシューナッツ炒め」など、自分では絶対につくらない(つくれない)料理も、付属レシピで簡単にできる。まあ、たまに「くしぎり」などという超基本的な料理用語に、なぜかぴんと来ず、困ったこともあったが……。

 ただ、以前は2000円以上注文すれば宅配料は無料だったのだが、現在は一律で200円が必要に。最近使わなくなったのは、このためだ。もちろん、宅配料は経費として必要なんだろうと思うし、ほかの配達サービスでも取られることが多い。しかし、最初に「2000円以上は無料」というサービス形態で始めたのに、あとから急に変更すると、消費者は絶対に「損だ」と感じるもの。それならば、なぜ起業時にしっかり損得勘定しておかないのか、と思ってしまう。どうしても宅配料無料をうたいたかったのなら、それでも損をしないように商品価格を設定しておけばよかったのだ。このあたりは前回のDVDレンタル編で取り上げたDISCASに抱いてしまった思いと同じ。ただし、店頭で受け取れば、当然ながら宅配料は必要ない。

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