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自宅のインターホンを“どこでもドアホン”に換えてみたレビュー(1/3 ページ)

» 2005年01月13日 18時03分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 なぜ、ドアホンのレビューなのか。そう不思議に思う方もいるだろう。実際、担当編集にも「ちょっと製品が特殊すぎないか」「製品が借りられても、取り付け工事(そして、返却時の取り外し)はどうするのか?」と。……至極もっともな反応である。しかし、実は条件さえ合えば、ドアホンの交換はさほど難しい作業ではない。むしろ、ごく簡単といえるレベルなのである。

 わが家に最初から取り付けられていたのは、いわゆるインターホン。玄関子機のチャイムが鳴らされ、電話機のような室内親機の受話器を取れば、会話ができるのみ。ある日、ふと、メーカーであるアイホンのWebサイトをのぞいてみると、「インターホンの取り替え」という情報が掲載されている。これによれば、“電源コードが見当たらず、乾電池を利用する”タイプであれば、自分でほかのインターホンや、さらにはテレビドアホンにも交換可能だという。

 配線は単純な2線で、しかも極性はない。ただし、壁の中で電力線に直結されているタイプの場合は、取り付けや取り外しを行う際には、電気工事士の資格が必要だ(そうでなくとも、さすがに感電はコワいので素人は手は出さないが)。

 なるほど、電池は交換したことがあるし、電源直結タイプではないなと思い、まずは室内の親機を取り外してみる。上にスライドさせると、簡単に外れた。壁に開けられた四角い穴から2線が出ていて、インターホンにつながっている。玄関子機もネジ1本を緩めれば、壁掛け用フレーム(露出ケース)から難なく取り外せた。

photo 玄関のインターホン子機を外してみると、2線のケーブルが確認できた

 そこで当初はレビューではなく個人的に、アイホンのテレビドアホンにでも取り替えてみようかと思ったのだが、いろいろ調べていると、ほかのメーカーの製品でも子機側はどれも同じサイズに見える。接続も、電源直結タイプでなければ、やはり2線を利用するようだ。親機を取り付ける壁掛け金具も、なんだか似たような印象。ひょっとすると、ある程度の共通化は図られているのかも……。そんなわけで、以前から興味のあった「どこでもドアホン SW102K」の貸出を依頼してもらったわけだ。

photo パナソニック「SW102K」の構成例。中央の親機と右のワイヤレス子機が標準セット、左のワイヤレスカメラはオプションとなる。また、親機にモニタのないタイプ(SW100K)も用意されている

 この製品は、玄関子機にカメラを内蔵、親機にカラー液晶モニタを搭載した、いわゆるテレビドアホンだが、ワイヤレス子機が付属するのが特徴。2.4GHz周波数帯の電波通信により、ワイヤレスでの応対通話ができるほか、親機のように動画ではないが、3秒ごとの静止画でカメラ映像の確認も可能だ。また、オプションのワイヤレスカメラ(静止画)を室内に増設すれば、その映像を親機と子機のどちらからでもモニタリングできる。

 まずは、玄関子機の交換に着手してみる。試してみたときと同様に、ネジ1本を緩め、もとの子機を外す。2線はハンダづけなどではなく、ネジ固定されているだけなので、付け替えは容易だ。予想どおり、子機のサイズはほとんど同じで、既存の露出ケースに問題なくはめ込めたので、そのまま利用した。SW102Kの玄関子機の裏側には、配線部のほか、カメラ角度調整レバーもある。つまり、取り付けた状態では角度調整は不可。ただ、撮影範囲は上下66度・左右87度と十分なので、そのままでも問題はないだろう。

photo 2線をSW102Kの玄関子機へ接続。配線はネジ止めなので簡単
photo 玄関子機を壁掛け用フレームへはめ込み、1本ネジ止めすれば作業完了
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