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取り回しのよさと性能のバランス優れた3CCD機――松下「NV-GS250」レビュー:ビデオカメラ特集(1/3 ページ)

» 2005年02月15日 00時00分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 家庭用ムービー「DIGICAM」シリーズに、ずらりと3CCD採用カメラを取り揃えている松下電器産業。春に先駆け、1月25日にはさらに2モデルの3CCD搭載カメラ新製品をラインアップに加えた。今回はそのうちの「NV-GS250」を取り上げる。

photo 「NV-GS200K」とも「NV-GS400K」とも異なり、よりいっそう筒に近いスタイルになったパナソニック3CCDデジカム「NV-GS250」

 型番では、かつての“世界最小3CCDムービー”「NV-GS200K」の後継機となるが、サイズはひと回り大きくなり、「NV-GS400K」と同様に光学式手ブレ補正機能も搭載。CCDは1/6インチのままだが、動画撮影時約64万×3、静止画撮影時約71万×3へと有効画素数は大幅に上がった。

photo レンズは、パナソニック製ビデオカメラでは定番の低分散ガラス採用ライカディコマー。レンズシフトによる光学式手ブレ補正も搭載

 ただし、「NV-GS400K」では1/4.7インチCCD(動画70万画素×3、静止画99万画素×3)を採用していたので、「NV-GS250」は決して同モデルをリプレースする製品ではなく、あくまでミッドレンジ製品のリプレースということになる。

 また、同時発売されたもう1つの3CCDカメラ「NV-GS150」も同じ1/6インチCCDを採用するが、有効画素数は動画約44万画素×3、静止画約53万画素×3にとどまり、手ブレ補正は電子式だ。その代わり、同モデルは3CCD搭載デジタルビデオカメラとして「世界最小・最軽量」をうたう(つまり、スペック的にはこちらのほうが「NV-GS200K」に近い)。

筒状で安定感あるボディ

 パナソニックといえば、S-VHS-Cの時代からすでに家庭用ビデオカメラへ3CCD搭載モデルを投入していた(当時、ユーザーだった)。撮影映像は、赤を中心に濃厚な色づくりと立体感のある表現が印象的だったが、現在でもその流れは保たれているようだ。

 本体は筒型に近い形状になっており、しかも、高さよりも幅のほうがやや広い。一見すると、小さい手には余りそうだが、逆に安定感のあるホールドが可能だ。撮影時の指の位置に合わせ、グリップ部には傾斜もつけられている。また、ファインダーを利用し、両手で構えたときの安定度は抜群。最近のビデオカメラは平たい形状が多く、どちらかというと、広げた掌にぴたりと張り付くような感覚だが、この製品ではあくまで包み込むように構えられる。また、右手に当たるテープ収納部のカバーには溝が彫られ、滑り止めの役割も果たす。

photo ファインダーは引き出せるだけではなく、ローアングル撮影時に見やすいよう角度も変えられる

 この製品では、電源とモードダイヤルは別々になっている。左手で電源スイッチをオンのほうへスライドさせ、右手でモードダイヤルを「テープ撮影」「テープ再生」「カード記録」「カード再生」「PC接続」のいずれかに合わせればいい。また、モードダイヤルの中央にはジョイスティックが装備されており、設定メニュー画面でカーソル操作ができるほか、押し込めば「決定」となる。

photo カード再生では、ズームレバー操作でサムネイル一覧画面(6画面ずつ)と1枚ずつの画像表示を切り換える
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