クイックスタートを実現したのは、起動時に必要なソフトウェア処理を並列化&最適化したこと。また、DVDメディアがドライブに入っているとローディングに時間をとられるが、新製品では「前回終了時のパラメータを維持しておく」ことで、その時間も省いた。
パソコンの“スリープ”状態のように、電源オフ時にも一部回路は通電しておき、すぐに復帰できるようになっている。
一方、電源がオフであってもCPU(メインとなるマイコン)などは通電状態のため、起動が早くなる代わりに待機電力が9ワットと少し増えてしまう難点もある。このため、クイックスタート機能は、設定画面からオン/オフが可能。オフにしておけば、待機電力は3ワットで済むため、電気代が気になる人は設定を変更しておけばいい(工場出荷時はオン)。
EPG搭載機では、従来の「3チャンネル表示」にくわえ、5チャンネル、7チャンネルの一括表示が可能になった。切り換えは、リモコンの「黄」ボタンを押すだけ。野球延長対応機能もアップデートされ、録画延長時間を120分まで設定できるようになった(従来モデルは最大60分)。
EPGなどの操作に便利なのが、“マルチジョグ”を備えた「くるくるリモコン」だ。ジョグダイヤルをくるくる回すと、番組の選択枠が移動する。また、「再生ナビ」(録画番組一覧)の番組選択時には画面がスクロールするなど、さまざまな場面で利用できる。
BSアナログチューナーの搭載モデルが増えたのも新しいラインアップの特徴だ。これは、VHSからの移行ユーザーをターゲットにしているため。販売店やユーザーから寄せられた“改善してほしいポイント”の中にも、アナログBSチューナーを望む声が多かったという。「昨年、アナログBS放送で韓国ドラマを多く放送した影響もあり、“VHSデッキにはBSチューナーが付いていたのに……”という声が多かった」(同社)。
このほか、改善ポイントの上位に入っているのは、「起動の高速化」「長時間モードの画質向上」「DVDマルチ再生」など。松下電器では、「そのすべてに対応したのが新しいDIGAのラインアップ」と自信を見せている。
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