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“大画面の機は熟した”――開発陣が語る「三菱のリアプロTV」劇場がある暮らし――Theater Style(1/3 ページ)

» 2005年02月26日 02時43分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 いよいよ、「大画面の三菱」が復活のノロシを上げた。

 三菱電機は、昨年後半から国内発売をアナウンスしていたDLP方式の62V型リアプロジェクションテレビ(リアプロTV)「62-DL5」を2月25日に発表した(別記事を参照)。

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 広めのリビングルームやLDKスタイルの普及でテレビの視聴環境も様変わりし、デジタル放送やDVDの普及でコンテンツも変化、そして表示デバイスの進化で大画面化も昔よりはるかに容易になった。リビングで気軽に映画を楽しむ“リビングシアター”のニーズもますます高まっている。

 “大画面の機は熟した”とばかりに、約4年ぶりに国内へ投入する家庭向けリアプロTV新製品の特徴と今後の展開について、同社リアプロTV開発陣4人、営業部テレビ営業課課長の吉田泰弘氏(以下、吉田氏)、AV営業統括部テレビ営業課ホームシアター担当課長の佐藤岳氏(以下、佐藤氏)、テレビ製造部部長の伊藤正輝氏(以下、伊藤氏)、AV営業統括部部長の木村彰彦氏(以下、木村氏)に話を聞いた。

photo 左から営業部テレビ営業課課長の吉田泰弘氏、AV営業統括部テレビ営業課ホームシアター担当課長の佐藤岳氏、テレビ製造部部長の伊藤正輝氏、AV営業統括部部長の木村彰彦氏

――今回のリアプロTV新製品「62-DL5」は、昨年末に米国で発売した製品と同じものですか?

 「HD2+を使ったDLPシステムや光学系の基本的な部分は同じ。出来上がった製品の映像を見て『これなら日本でも十分いける』と判断して今回の日本市場投入に至った。ただし、画作りの面では日本向けにさらに画質の改善・チューニングをしている」(伊藤氏)

 「日本人は画質に敏感で、色の感じ方も米国人と違う。例えば、米国人は記憶色が赤にふられているので、米国仕様の製品映像を日本人が見ると、肌色が赤っぽく見える。色域だけでなくγチューニングもかなりいじっている。製品には映像プリセットが3モード用意されているが、この設定値も日本と米国とでは全然違う」(佐藤氏)

photo 画作りは日本向けにチューニングされている
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