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Bluetooth「A2DP」で、高品位サウンドを無線伝送してみたレビュー:ユビキタス音楽環境のススメ(3/3 ページ)

» 2005年03月01日 00時37分 公開
[浅井研二,ITmedia]
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photo 外部ヘッドフォンを接続して使用する。マイクの接続も可能だ

 音量調整はダイアルではなく、「Up」「Down」ボタン。どちらでも操作上は特に問題ではないが、電源をいったん切ると音量が初期化されてしまうようだ。これは少し面倒に感じる。また、ステレオヘッドフォンが付属するが、ダイナミックレンジがかなり狭い印象なので、別途用意したほうがいい。

photo 電源スイッチは左側面、ほかのボタン類はすべて前面にある。音量調整は「Up」「Down」ボタンで行う

 問題の通信性能だが、いくつかの組み合わせで試してみた。ただし、受信側はワイヤレスヘッドホン「MCH02」でもミュージックボックス「MCB02」でも、特に差は感じられなかったので、個別には記述しない。

 1階のリビングにオーディオアダプタ「MCA01」を設置した場合は、家中どこへ移動してもクリアな音で音楽を楽しめた。そのまま外へ出てみたが、2軒隣くらいの距離までは受信可能。また、リビングには仕切りなしでキッチンが隣接しているが、そこにある電子レンジ(送信ユニットとの距離は5メートルほど)が動作中でも特に影響は受けない。ただし、電子レンジの半径2メートルほどに近づくと、急に障害が発生する。断続的にデータ受信ができないためか、音が正常にデコードされない。通信障害を受けたデジタル電話と同じような状態の音になる。

 同様にミニ・オーディオアダプタ「MMA02」を設置してみると、やはり性能の違いが如実に現れた。2階へ移動しての受信で、もはや断続的な音になる。いろいろな場所で試してみたところ、到達距離は平均で3メートルほど。また、電子レンジを動作させた場合は、家中どこでも通信障害を受けてしまう。

 また、2.4GHz無線LANを使用した場合も、同様に影響があった。ただ、外出先での使用法(カバンの中の送信ユニットと通信するなど)を想定し、ミニ・オーディオアダプタ「MMA02」とミュージックボックス「MCB02」を一緒に持ち歩き、近接距離で通信した場合にはあまり影響はない。試しに、この状態で電子レンジにも近づいてみたが(外出先ではありえないシーンだが)、この場合はごく近くでも問題は生じなかった。

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