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ブラウザ特許訴訟、控訴審でMicrosoftが逆転勝利

» 2005年03月03日 07時47分 公開
[ITmedia]

 米MicrosoftがEolas Technologiesの特許を侵害しているとして5億2060万ドルの支払いを命じられた訴訟の控訴審で、米連邦控訴裁は3月2日、一審の判断を破棄し、審理のやり直しを命じた。

 この訴訟ではEolasとカリフォルニア大学がMicrosoftを相手取り、双方向コンテンツをWebサイトに組み込む技術をInternet Explorerブラウザで不正利用されたと訴えている。これはインターネットで一般的に使われている技術。Eolasが1999年にMicrosoftを提訴、その後カリフォルニア大学が加わった。

 2003年8月の陪審評決ではMicrosoftが敗れ、損害賠償5億2060万ドルの支払いを命じられた。シカゴにあるイリノイ州北部地区連邦地裁のジェームズ・ゼイジェル判事も昨年1月、この陪審評決を支持した。

 Microsoftは首都ワシントン巡回区連邦控訴裁に控訴し、12月に口頭弁論が行われた。同控訴裁は2日、Microsoft敗訴の一審判決を覆し、新たな審理を命じたと、Microsoftは電子メール経由で送信した声明で説明している。

 「Eolasの特許訴訟で地裁評決を覆し、審理を差し戻すという本日の控訴裁の決定は、Microsoftのみならず、インターネットユーザーにとっての明白な勝利だ。当社はこれまで一貫してEolasの特許は無効だと訴えており、本日の決定は当社の立場がはっきりと肯定されたものだ」。Microsoftは声明でこう述べている。

 Eolasとカリフォルニア大学関係者からのコメントは今のところ得られていない。

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