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ケンウッド、F1・マクラーレンに「マクラーレン・スペシャルII」を供給

» 2005年03月04日 16時02分 公開
[ITmedia]

 ケンウッドは、F1グランプリに参戦しているウエスト・マクラーレン・メルセデスのオフィシャル・サプライヤーとして、同チームに最新型デジタル無線機「マクラーレン・スペシャルII」を供給すると発表した。

 同社は1991年シーズンから同チームのオフィシャルサプライヤーとして無線機の供給を行っているが、2005年シーズンを前に信頼性や秘話性といった性能をさらに高めた新型機を開発。3月4日に開幕するオーストラリアグランプリへ投入する。

 同チームは2台のF1マシンと2名のドライバー(K.ライコネンとJ-P.モントーヤ)を軸に、エンジニアやメカニック、給油スタッフなど多くの人数で構成されており、ドライバーや各スタッフはそれぞれに独立した交信と全体での交信を使い分けながらレースを進めていく。

 複雑な無線システムはもちろんのこと、F1の現場で使われる無線機には高音質化や暗号/複合化技術、日常ではあり得ない衝撃・振動・高熱・騒音といった外的要因にも左右されてない安定性などが要求される。同社では、無線通信とF1レースのそれぞれの分野で培ってきたノウハウを余すことなく投入したモデルがマクラーレン・スペシャルIIだとしている。

 「無線機は近年のF1レースで勝利を収めるために不可欠なものであり、2005年シーズンに向けて新開発されたケンウッド製無線機は、ドライバーとスタッフのより正確なコミュニケーションを可能にし、我がチームのパフォーマンスを最大限に引き出してくれるものと信じています」(マクラーレン・グループ会長兼CEO ロン・デニス氏)

 同社は「マクラーレン・スペシャルII」以外にも、APCO方式(Association of Public-Safety Communication Officials:米国公安向けデジタル業務用無線規格)に対応した業務用無線機を商品化しているほか、2月25日にはアイコムとデジタル無線方式の研究開発に関する技術提携を発表するなど、業務用無線機のデジタル化を推進する姿勢を打ち出している。

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