東芝は3月8日、HDDオーディオプレーヤー「gigabeat F」の新製品として、アーチストの藤井フミヤ氏がプロデュースした限定モデル「gigabeat F10 fumiya model」を発表した。大手CDショップや同社直販サイト「SHOP1048」を通じて3月11日から発売する。価格はオープンで、SHOP1048での直販価格は3万9800円になる見込み。
gigabeat F10 fumiya modelは、昨年9月に発表した10GバイトHDD搭載「gigabeat F10」をベースに、藤井フミヤ氏(以下、フミヤ氏)がコンセプト開発からデザインまでをプロデュースしたもの。液晶画面を顔に、本体を体に見立てて「gigabeatの中に住んでいるGIGAPET」という独自の世界観を表現しているという。
同日、都内で行われた発表会では、フミヤ氏がゲストとして参加した。
フミヤ氏によるコンセプトキャラクター「GIGAPET」は、パネルと専用ファームウェアによる液晶表示によって表現。起動時/充電時/終了時/スクリーンセーバー/背景など各種動作時にGIGAPETをモチーフにした画面が現れることで、ユーザーとともに音楽を楽しむペットのような感覚を演出している。
「機械に生き物のような愛着を持たせたかった。音楽を聴いている間に目がパチパチしたり、ぐるぐる回ったりと、まるでキャラクターが生きているかのように見えたら面白いのではと思った。東芝の技術者とディスカッションを繰り返し、こんなこともできますか?といったやりとりの中で、GIGAPETというコンセプトが出来上がった」(フミヤ氏)
そのほか、HDD内にはフミヤ氏と親交の深いアーチスト「GOTA」氏によるインスツルメンタル「TRUE LOVE」「木漏れ日の風に吹かれ」がプリセット音源として収録されている。パッケージもフミヤ氏オリジナルデザインを採用した。
「フィギュアのパッケージのようなイメージ。中にスターウォーズのキャラクターが入っていても違和感がないようにした。電気屋さんに並んでいたら、『何、コレ?』と目を引くようなデザインを意識した」(フミヤ氏)
2.2型(240×360ピクセル)のTFTカラー液晶や操作インタフェースに独自「プラスタッチ」を搭載するなど、ハードの仕様は従来のF10と同じだ。
音楽プレーヤーとアーチストのコラボレーションでは、AppleがU2をフィーチャーしたiPod「iPod U2 Special Edition」を昨年末にリリース。ホワイトボディが特徴のiPodとは一転して真っ黒なボディに赤色のクリックホイールという印象的なデザインを採用しており、裏面にはU2の各バンドメンバーのサイン入りという仕様だ。
フミヤ氏がプロデュースした今回の製品は、アーチスト・藤井フミヤを露出するのではなく、あくまでも“デザイナー/プランナー”として参加しているところが従来のコラボレーションモデルと一線を画しているところだ。
「どんな時でも音楽は必要。いつでも音楽を持ち歩けるということは、気分を変える効果があり、癒されることもある。晴れた日にハワイアンを聴いたら、そのへんの公園が(ハワイの)アラモアナ公園のように感じる。携帯オーディオプレーヤーもカスタマイズの時代。クルマやバイクのように自分の好みのデザインを選ぶようになると思う。これをキッカケにいろんなGIGAPETが出てきて、友達同士で『おまえのGIGAPET、何?』とかやりとりできたら楽しそう。こんな想像が膨らむモノっていいじゃないですか」(フミヤ氏)
gigabeat F10 fumiya modelの主な仕様は以下のとおり。
製品名 | gigabeat F10 fumiya model |
---|---|
サイズ | 63(幅)×16(高さ)×106(奥行き)ミリ |
重量 | 160グラム |
HDD容量 | 10Gバイト |
連続再生時間 | 約16時間 |
液晶 | 2.2型カラーTFT液晶 |
対応フォーマット | WMA、MP3、WAV |
対応OS | Windows 2000/XP |
その他 | イコライザー(29モード)、イントロ再生 |
付属品 | ACアダプター、電源コード、USBケーブルほか |
価格 | オープン(直販価格3万9800円) |
発売時期 | 3月11日 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR