一方のミニコンポは、「SC-PM910DVD」と「SC-PM710SD」の2機種。CDもしくはDVDを同時に5枚挿入できるチェンジャーにくわえ、SDカードスロットからカセットデッキまで搭載したオールインワンコンポだ。CD、MD、カセットテープ、そしてSDカードという4つのメディア間で相互にダビングができる“9Way録音”を実現した。
音楽CDからSDカードにダビングする場合は、CDとSDカードをセットして、録音モードや録音方法(CD一枚もしくは一括)を選択するだけ。ボタンをいくつか押すだけで、CDをまるごとAACに変換し、転送してくれる。録音モードは、LP(長時間)、SP(標準)、XP(高音質)の3つがあり、ビットレートはそれぞれ64kbps、96kbps、128kbps。ダビング時間は実再生時間の1/3から1/4で、たとえば74分間のCDなら、約19分でSDカードへの書き込みが終わる。
録音モード | LP | SP | XP |
---|---|---|---|
フォーマット | AAC☆3☆ | ||
ビットレート | 64kbps | 96kbps | 128kbps |
ダビングスピード | 4倍速 | 3倍速 | 3倍速 |
また、DVDドライブを搭載するSC-PM910DVDでは、DVDメディアから音声を抜き出して録音することも可能だ。対応メディアは、DVD-R(ビデオ)、DVD-RW(ビデオ、VR)、DVD-RAM(VR、カートリッジ無し)、DVD+R/+RW(ビデオ)。なお、DVDオーディオの再生にも対応しているが、DVDオーディオソフトや一部のDVDビデオソフトは著作権保護のためダビング不可となっている。
著作権保護技術はSDMI(Secure Digital Music Initiative)準拠で、録音したSDカードでは、ほかにもいくつかの制限が生じる。たとえば1枚のCDを複数のSDカードにダビングすることはできるが、PC上でそのSDカードの内容をコピーすることはできない。また、SDカードに入れた音楽をPCで再生する場合は、同社の「SD Juke Box」を使う必要がある。
ユニークなのは、携帯電話を使って楽曲のタイトル情報を付加できること。赤外線インタフェース付きのiモード端末(505iシリーズ、900iシリーズなど)と、ナノメディアが提供する「アプリモコンポ」があれば、アーティスト名などで350万曲のタイトル情報を検索。楽曲情報をダウンロードして、赤外線でコンポに転送できる。アプリモコンポの使用料金は、月額210円だ。
また、取得したタイトル情報は、コンポ側のメモリにCD100枚分程度まで保持しておけるため、CD再生時に表示可能。電源をオフにしたり、CDを入れ替えた場合でも再度表示される。
そのほかの主な仕様は下記の通り。
製品名 | SC-PM910DVD | SC-PM710SD |
---|---|---|
ディスクチェンジャー | 5DVD/CD | 5CD |
DVD再生 | ○ | ー |
SDカード | ○(AAC、WMA、MP3対応)☆2☆ | |
カセットデッキ | ○☆2☆ | |
FM/AMチューナー | ○☆2☆ | |
MD | ○☆2☆ | |
アンプ | 25ワット+25ワット☆2☆ | |
スピーカー | 3ウェイ3スピーカー | 2ウェイ2スピーカー |
カラー | シルバー、ブラック | シルバー、ホワイト、ブラック |
価格 | オープン(6万円前後) | オープン(4万5000円前後) |
発売日 | 4月8日☆2☆ | |
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